2005年03月05日(土) |
時速60キロで人間をなぎ倒したクルマ |
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鹿児島県宮之城町山崎の国道267号で2月21日に行われた駅伝大会の時に、応援帰りの生徒の列に後方から軽自動車が突っ込み、ブレーキもかけずに歩く生徒達を次々なぎ倒して電柱にぶつかって大破、運転者も大ケガという事故があった。生徒2名が死亡、13人が重軽傷、現在も4人が入院中である。
この軽自動車を運転していた女性は、現場近くのスーパーで買い物をした後現場に通りかかって、時速60キロ(推定)で段差のある歩道に乗り上げ、そのまま一気に暴走したのである。どうしてこんなひどいことが起きるんだ。警察では運転していた女性さんから事情を聴く予定だったが、その運転していた女性も脳出血で亡くなった。被疑者死亡のまま、業務上過失致死で書類送検されることになる。
いったい誰を恨めばいいのか。どこに責任があるのか。クルマを運転している以上、事故はつきものだし誰だって殺人者になる可能性を秘めている。だからこそ、日々クルマを運転する者は慎重にならないといけないし、もしも事故を起こしてしまったらきちっと賠償できるよう高額の保険に入っておく必要がある。オレのような事故を起こしそうにない安全運転の人間でもちゃんと対人賠償無制限の保険に加入しているくらいだ。ましてそこらのヘタクソどもには保険が切れてるなんてことはあってはならないのである。
事故現場には全くブレーキ痕がなかったという。この場合考えられるのは次の3つだ。「ブレーキが故障していた」「無呼吸症候群などが原因の居眠り運転だった」「ブレーキと思って必死でアクセルを踏みつけていた」おそらく3つ目の事例がこの事故に該当するとオレは思っている。ではなぜアクセルとブレーキを踏み間違うのか。そんな事故が毎年数多く起きているということは、これはAT車という仕組みが持つ宿命的な欠陥ではないのか。アクセルを右足、ブレーキを左足で踏む人なんかがいるからこんなことが起きるのではないか。まだ原因が特定できたわけではないけれども。
MT車では左足は常にクラッチを踏む。右足が踏むのはアクセルかブレーキのどちらかであり、それを同時に踏むことは絶対にない。35センチくらいある巨大な足なら可能かも知れないが。中学生二人の生命を奪ってしまったことの罪は償えるようなものではない。亡くなった女性がもしも奇跡的に命をとりとめていたとして、自分の犯した罪の重さを理解したならそれこそ「死んでお詫びをしなければ・・・」という気持ちになっただろう。交通事故は関わったすべての人を不幸にする。それなのに運転することに無神経な馬鹿が多すぎる。平気で飲酒運転する馬鹿。突如意識がなくなる病気なのにクルマ通勤するヤツ。運転中にタバコを吸いながら携帯電話で話してる馬鹿。考えたらひどい話だぜ。そんな馬鹿に殺されてたまるかと、オレは周囲のクルマにいつも気を配っている。
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