2004年11月14日(日) |
上越新幹線はこのまま廃止されるのか? |
携帯用URL
| |
|
新潟県中越地震で大きな被害を受けた上越新幹線だが、予想外に復旧には時間が掛かりそうである。というか、果たして本当に復旧できるのかという状況なのである。年末の帰省ラッシュに間に合わせるどころではないのだ。JR東日本の減収はこの3週間で42億円である。一日あたり2億円、もしも復旧までに1年間かかれば730億円の減収になる。2004年度の営業利益が約3000億だったわけだからかなりのダメージである。しかも鉄道施設に対して地震保険を掛けていなかったため、最低でも100億円を超える復旧費を負担することになるのだ。あれだけ破壊されていて、100億円ぽっちじゃ無理だろうとオレは想像するのだが。
脱線現場から6キロ離れたところにある魚沼トンネル(長さ8.6キロ)では30センチほども路盤が隆起し、線路を載せたコンクリート板の底から衝撃吸収材がはじき出され、天井では厚さ50センチのコンクリートが崩れ、1メートル近い塊が線路を埋めている。内壁も歪み、余震のたびに損傷が進んでいるらしい。危険過ぎて調査に入ることもできない。
従来、山岳トンネルは地震に強いとされてきた。地上の構造物のように揺れが増幅することがないため、阪神大震災でも六甲トンネルにはほとんど被害はなかったのだ。ところがこの中越地震ではトンネルが激しく損傷した。開通させるためには岩盤を削り直してトンネルを真っすぐ掘り直す必要があるかも知れない。もしもトンネル通過時に地震が発生していたら大惨事になったことは間違いない。乗客はわずか3分の差のおかげで助かったのだ。
在来線の小出−長岡間や信越、只見、飯山線も盛り土崩壊などの生々しい跡が残ったままである。同じ場所に盛り土しても再び崩れる可能性もある。線路の大幅な付け替えが必要になれば工事費はさらに巨額なものになるだろう。大和川の北側を走っていたJR関西本線は、亀の瀬の地滑りで線路が押し流されたのでその部分だけ南岸に線路を付け替えた。各所でこのような工事が必要になれば復旧にはそれこそ1年近くかかるだろう。利用者の少ない只見線(小出〜会津若松)など、JR側はそのまま廃止したかったりして。ただ上越新幹線だけはどんなにゼニを掛けてでも真っ先に復旧させないと田中真紀子も黙っちゃいない。でもオヤジさんの代から貯め込んだゼニを出してくれることはなさそうだな。
あのオバハンが出すのはおそらく口だけだ。
exajoeの日記(アンテナ)
前の日記 後の日記