2004年09月30日(木) |
ぐわっ、クルマが川に突っ込んだ! |
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台風21号がやってくるというその朝、大阪は異様な緊張感に包まれていたのである。その緊張は早朝からすでにはじまっていた。「台風が来たら電車が止まる」今年何発も襲った台風の中には、交通機関に大きな影響を与えたり電車を止めたヤツがいた。そういうわけで、今朝の大阪は「台風に備えてクルマで出勤しよう」という大勢の迷惑な野郎のために、オレのような普段からクルマで通勤している人間はものすごく困ったのである。
いつもなら40分で家から職場まで到着するのだが、なんと今朝は70分以上もかかってしまった。いつもなら右折のためにせいぜい一回信号待ちすれば済むような交差点で、5回も信号が変わるのを待ったのだ。ものすごい大渋滞が、郊外から大阪市内に流入する幹線道路で今朝は起きていたのである。
そんな焦っているオレの前で信号待ちしている時に居眠りしてる馬鹿がいて、青になっても動かないので後ろからクラクションをけたたましく鳴らし、そいつの鼻先をかすめるように強引に追い抜いた。朝はこの1秒の油断が大きな遅れにつながるのだ。とにかく一瞬一瞬を必死で走るしかないのである。
さて、職場に到着してからは、台風がいつやってくるのかと天気予報に注意していたが、周囲の兵庫や奈良、和歌山には警報が出てるのに大阪にはなかなか出ない。そのうち台風は九州から四国へと進み、オレが帰宅する頃にはなんと大阪湾に上陸していたのである。オレは奇しくも一番台風の強い時間に帰途についたのだ。走り出すとかなり雨が強かったので、ワイパーの動きを一番速くした。道路は完全に川のようになっていて、ところどころ深い水たまりができている。そこを通過すると大きな水しぶきが両側に上がる。もしも歩道に人がいれば全身ずぶぬれだろう。対向車も一瞬前が全然見えなくなったはずだ。前を走るクルマの上げる水柱を見れば、水たまりの深さは想像がつく。
それにしてもなんて雨だ。わだちのくぼみの所にはたっぷり水が貯まってるので少し右か左にクルマを寄せて水のないところを走らないとスピードでタイヤが浮いたようになって危険だ。しかもあちこちで深さ10センチくらいに冠水して激しく流れている。これでは道ではなく川だ。こんなことにならないようになぜ透水性の舗装にしてくれないんだ。事故も減るしヒートアイランド対策にもなるじゃないか。オレの払ったガソリン税はちゃんと意味のある使い方しやがれ。
帰宅したオレは、テレビの台風情報で、ちょうど台風の中心が通過してゆくその真下をドライブしていたことを知った。無事に帰宅できて何よりであった。水しぶきで前が見えなくなったクルマが正面から突っ込んできたらお陀仏だったぜ。
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