2004年09月21日(火) |
デビルマンよりもけっこう仮面だ! |
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オレは永井豪の作品がかなり好きだ。我が家にはかなりの冊数の永井豪のコミックがある。「あばしり一家」「ハレンチ学園」などのメジャーな作品だけではない。「オモライくん」という超不潔マンガや「スペオペ宙学」という被差別宇宙人を描いた問題作まである。
その永井豪の名作「デビルマン」が製作費10億円をかけて実写映画化(那須博之監督、10月9日公開)されたわけだが、海外配給のオファーが殺到していることが9月19日分かった。東映作品では「バトル・ロワイアル2」の上映30か国がこれまで最高だったが、永井豪のアニメ人気は世界的に高く、封切り前から約40か国の申し込みが寄せられ、最終的な海外セールスは50か国に達する勢いだという。
原作のマンガ「デビルマン」は国内で800万部発行されているが、すでに英語仏語イタリア語に翻訳され、アニメは35カ国で放送されていたのである。10月中旬開催の「イタリア映画見本市」で本格的に契約交渉が始まるわけだが、デビルマンに変身する不動明役の伊崎央登、明の幼なじみで、サタンに変身する飛鳥了役の伊崎右典、女デーモン・シレーヌ役の冨永愛、ヒロインを演じる酒井彩名と言った出演者たちにとってもいきなりの海外進出になるわけだ。
しかし、オレはこの映画を見に行こうとは思わないのである。だって「デビルマン」はアニメだからいいのであって、アニメの中の美女を現実の女性に演じられても夢が壊れるだけだ。それにこの作品の売りはエロではなくてもっと重いテーマなのである。宮崎アニメを実写にした姿を想像できないように、オレの中にあるデビルマンのイメージはもう固定化されている。
そんなものよりも世界に紹介するならやっぱり「けっこう仮面」である。これは少年ジャンプに1974年〜78年まで全30話が掲載され、赤いマスクで顔だけを隠した全裸で登場する正義の味方けっこう仮面の活躍を描いたギャグマンガである。特に必殺技のおっぴろげジャンプは大胆なきわどさで、読んでいた私も恥ずかしくてかなり赤面したものである。絶対に親に見せられないマンガであった。そんなものがなぜ少年誌に存在したのか、今思うと不思議なのである。
この「けっこう仮面」の実写版もちゃんと存在するのだ。この際無修正版を制作して世界に紹介すべきである。世界の人々を爆笑とさわやかなお色気の渦に巻き込むこと間違いなしである。他にも永井豪には「へんちんポコイダー」や「へんきんタマイダー」などの爆笑作品がある。そういうものに対する偏見を捨てて、これぞ日本の生み出した名作だと世界に紹介すべきである。日本文化のお下劣な部分もちゃんと伝えてこそ、正しい国際理解というモノが進むのである。
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