2004年09月12日(日) |
なに寝ぼけたこと言うとるんじゃクソガキ |
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それは、オレが仕事帰りにいつものように立ち寄った書店で遭遇したできごとである。駐車場にクルマを停め、入り口の扉を開けて入ったオレは、レジのところの女店員にしきりに話しかけている高校生(もしくは中学生)のクソガキがちらりと目に入った。
そいつは携帯電話を操作しながら、年齢はおそらく20台前半と思われるポニーテールのソバカス顔の女店員に向かって何か話していた。クソガキが着ている白いTシャツの背中にはU−18 OSAKAという大きな青い文字があった。とりあえずそいつが18歳以下らしきことはわかった。おおかた玉蹴りかなんかのクラブチームに所属してるんだろうか。そのうえ坊主頭だ。
オレは週刊誌の見出しを眺め、それから新刊書をいくつか手に取った。オレの耳にはカウンターでの会話が聞こえてきた。
「なー つきおうてーやー。なー」
なんとそのクソガキは、女店員をせっせと口説いていたのである。口説かれている女店員のすぐ後ろには別の女店員がいる。それでも全く平気なのである。典型的な自己中心的クソガキである。
レジのところに本を持って別の客がゼニを払うためにやってきた。でもクソガキはそこをどかないのである。客が迷惑そうにそのクソガキを避けて本を出し、その女店員がレジを打ってる間もずっと話しかけているのである。おまえはじゃまになってるのがわからんのかいボケ! オレは気になってそのクソガキの後ろを横切る振りをしながらさらに会話に聞き耳をたてることにした。
「なー なー つきおうてーや。かわいいやん。美人やん。最高やん。ほんま好きや。なー」
オレはそのクソガキの貧弱なボキャブラリーに激しく脱力した。こいつにとって「つきあう」というのはいったいどういうことなんだろうか。もしかしたら「つきあう=H」程度の単純思考だったりして。体力だけはありそうだが。
オレは店内を移動してクルマの雑誌とパソコン雑誌を軽く立ち読みし、他の雑誌をパラパラと見て、20分近く経って帰ろうと思ったときそのクソガキはまだ同じ場所にいた。
「さっきからしつこいガキやのー。ねーちゃん迷惑しとるやんけ!」
と罵倒したくなったが、いきなりナイフを出されたら面倒なのでやめた。
店の奥の事務所の方にいた男性の店員に一言「さっきからあの客に絡まれて困ってるみたいですよ。レジ代わってあげたらどうですか」と伝えてオレは店を出た。しかし、あのクソガキに強引に口説かれ、OKして付き合う女は果たしているんだろうか。オレはそれが知りたいのである。あそこまで自信を持って口説くと言うことは、これまでに同様の方法が成功を収めているからだとしか思えないのである。全くガキの行動は理解不能なのである。
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