2004年08月31日(火) |
オレのしょんべんだ! 文句あっか? |
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ドーピングで失格になったもっとも有名な男といえば、あのカール・ルイスを破った男、ベン・ジョンソンである。100m走に9秒79という驚異的なタイムを出し、負けたカール・ルイスが天を仰いだ場面をオレは覚えている。彼の異様なまでに盛り上がった筋肉は筋肉増強剤(スタノゾロール)によって造られたものだった。
今回、ハンマー投げでハンガリーのアヌシュ選手が金メダルを剥奪されるきっかけになったのは、銀メダルに終わった室伏広治の証言だったそうだ。
「絶対におかしい。(アヌシュは)競技途中でトイレに行ったのに、競技後のドーピング検査は誰よりも先に尿が出て終わっていた」。
さすが室伏である。ライバルのしょんべんの回数にまで気を配っていたのである。世界最高レベルというのはそこまでの注意力があるということだ。
さて、アヌシュは途中でしょんべんをしに行った時にどんな細工を行ったのか。競技終了後には検査官の目の前でオシッコを出さなくてはならないわけで、一見不正の余地はあり得ないように思えるが、肛門に別人の尿を入れた容器を押し込んでいてそこから出したのを自分のチンコから出たように巧妙に見せかける方法もあるという。ということは最後の投擲のときはケツの穴にその容器が入ったままで投げたのかということでそれもたいしたことだとは思うのだが、本人が公開しない以上不正の方法はわからない。そんな態勢で力を入れたらケツから容器が飛び出そうな気がするのだが。
疑いを掛けられたときに「オレは潔白だ」と主張するヤツは99%潔白ではない。IOCによると、アヌシュは五輪開催中に競技外検査と、8月22日のハンマー投げ決勝直後に計2度の検査を受け、いずれも禁止薬物の陽性反応は出なかった。だが、その後のDNA鑑定で2つの尿サンプルが異なる人物のものと判明。尿採取の際に不正操作をした疑いが浮上したため、アヌシュの再検査を決めた。競技後の検査用だけでなく、抜き打ち検査用にも他人の尿を携帯するとはなかなか用意周到である。このアヌシュという野郎、筋金入りのドーピング野郎である。
結局のところ、薬物が発見されたわけではなくて再検査の場に出頭しなかったことでメダル剥奪が決定したわけだが、同じハンガリーの選手で失格者が相次いだことを思えば、この「オシッコすり替え」というやり方は組織的に行われていたのかも知れない。しかし、密室の中での検査、もしも検査官を買収していたらどうなるんだろうね。そんなことがありえないように、競技後の検査はみんなが見ている前で堂々とチンコを出してオシッコを飛ばして不正がないことを示せばどうだ。えっ、女子選手はどうするのかって? そんなもん、ジェンダフリーに決まってるじゃねえか。男女差別はいけねえぞ。しっかりと公開して不正のないことをアピールするんだ。
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