2004年07月22日(木)

ビルゲイツ、まだゼニが欲しいのか？

携帯用URL

　欠陥ＯＳのWINDOWSを少しずつ改良しながら何度も買わせたり、日本企業がＯＳを開発するのを妨害したりという卑怯な手段で利益を上げてきたのがマイクロソフト社である。最近は独占禁止法で訴えられたりして、そのアンフェアなやり口に対する批判も臨界点寸前だった。ここいらでイメージアップしておこうという意図があったのか、７月20日、マイクロソフト社は今後４年間に７５０億ドル（約８兆1000億円）を株主に還元すると発表した。

　還元の内容としては初の特別配当や「自社株買い」が柱となる。同社は1975年の創業以来昨年まで、毎年の利益を配当の形で株主に還元するのでなく、将来の成長に向けた投資資金として社内に残す方針を取ってきた。その結果、手元資金は約５６０億ドル（３月末現在）に膨れ上がっている。最近は株価も伸び悩んでいて値上がりによる利益を得られなくなったため、利益還元を求める声が株主から強まっていた。昨年は創業以来初めての期末配当を１株当たりたったの８セント実施した。（ケチ！）

　今回発表された還元策では、今後４年間で３００億ドル相当の自社株式を買い取って１株当たりの利益を増やすほか、今年11月時点の株主に対して、１株当たり３ドル（総額３２０億ドル）の特別配当を行う。さらに、年間１６セントの普通配当を今年８月時点の株主から四半期ごとに８セント（年間ベースで３２セント）に増額するという。

　さて、この増配の結果一番儲かったのはやはり創業者で筆頭株主(10％を保有）のビル・ゲイツ会長である。当初１年間で彼が手にする配当はなんと4300億円である。それだけではない。この発表を受けてマイクロソフトの株価は時間外取引で急上昇し、午後８時現在、同日終値比で5.61％高の29.91ドルで取引された。しばらくは値上がりが続くだろう。

　今でもおそらく世界一の大金持ちであるビル・ゲイツの所有するマイクロソフト株がさらに値上がりするのなら、いったい彼の資産はどれほど増加することになるのか。オレには全く想像もつかないのである。金儲けはもうそれくらいで十分だろう。そろそろWINDOWSはバージョンＵＰをやめて無償配布ということにして、世界中のパソコンユーザーがタダで使えるＯＳとして公開すればどうなんだ。もっと多くの知恵を集めれば、現在抱えた脆弱性や問題点も解決の道筋が見えてくるはずだぜ。

My追加