2004年07月16日(金) |
1億円もらったことを忘れる男 |
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オレは見かけによらずかなり律儀な方だと思っている。人にメシを喰わせてもらったら次は必ず自分がおごるし、人から受けた親切は忘れない方だ。しかし、この世には1億円もらったことをあっさり忘れる人間がいるらしい。全く不思議である。よほど恩知らずなのか、それとも金銭感覚がオレとは全く違うのか。
日本歯科医師会をめぐる汚職事件で、業務上横領容疑で再逮捕された前会長、臼田貞夫容疑者らは平成13年の参院選挙前に、自民党橋本派(平成研究会)に、小切手で1億円を提供していたことが7月15日、関係者の話で分かった。ところが橋本派の収支報告書には記載されておらず、政治資金規正法違反(虚偽記入)の可能性も浮上している。平成研は7月14日付で、これまでごまかしていた収支報告書を訂正した。
この汚職事件は、お食事の時に発生したのである。
橋本龍太郎は「日歯と何人かでお食事をした時、封筒のようなものをもらい、後で見たら小切手が入っていた。献金だと思って、(会計責任者の)事務所長に渡した」と話している。1億円もらったのになんとも素っ気ない話である。オレだったら中身を確認してからあわてて臼田会長のところに駆け寄って
「お待ちください。こんなものをもらうわけにはいきません」
「いやそこをなんとかお納めくだされ。ただの紙切れと思って」
「いや本当に困ります。受け取れません」
と押し問答しながら結局は受け取るだろう。忘れるなんてありえない。
橋本派幹部は「今回の問題は収支報告書への記載漏れで、橋本会長の責任ではない」との見解を確認している。橋本龍太郎は記者団に、「なにか私に責任がありますか」と語ったという。1億円のこの小切手が賄賂でないのなら、およそこの世に賄賂などというモノはありえない。そこまで明白なものに対しても平気で「なにか私に責任がありますか」と平然と答える橋本龍太郎、さすが元首相である。そこまで開き直れるような図太いオッサンでないと一国の首相は務まらないのである。
このアホはよく経済の仕組みもわかっていないくせに宮沢内閣の蔵相時代、いわゆる土地投機に対する融資の総量規制を行い、バブル崩壊の引き金となったのである。結果的に日本経済に与えた損失は数百兆にのぼるのである。いまさらたった1億くらいのはした金でガタガタ言っても仕方がないのである。日本の行く末に対するなんのビジョンも持たず、あっせん利得のみを追求し続けたクソ政治屋が未だに退場せずに権力を握ってる限り、日本経済にはいつまでたっても真の景気回復はやって来ないだろう。
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