2004年05月10日(月) |
政府はついに関空を見放したのだ! |
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関西国際空港の2期事業(4000mの新滑走路を建設)について、国は5月8日、2007年の運用開始を目指している新滑走路と関連施設の建設を先送りにする方針を固めた。新空港島の造成は完了させるが、施設整備費は計上しないという。
2005年に神戸空港の開港を控えていること、伊丹(旧大阪国際)空港の方が実際には利用者に便利で人気があるため関西国際空港の利用者は増える見込みがない今、二期工事を急ぐ必要はないと判断されたのである。中部国際空港も開港して航空需要がさらに分散してしまえばますます関空二期工事の必要性はなくなる。
現空港島のさらに沖合に埋め立てられたこの広大な空港島は、このままでは1兆円も掛けたただの空き地になるのだ。なんともバカバカしい話である。その空き地造成事業は大阪府や大阪市という地元の借金まみれ自治体によって熱烈に支持されてきたのである。貧乏人がさらに無理して借金を重ねて破滅していく姿は全く見ていられないのである。いったいこの巨額の無駄遣いに関して誰が責任を負うのか。
関空が開業したら伊丹空港は廃止されるとオレはてっきり思っていたのである。地元自治体は伊丹空港の騒音被害に対する迷惑料を年間300億円も受け取っていた。その迷惑施設を移転させることは長年の悲願だったはずだ。空港のおかげでクーラーがタダでつけてもらえたり電気代まで払ってもらえてラッキーと喜んでいる馬鹿はごく一部で、大多数の住民は静かな環境を望んでいたはずである。それなのに今、伊丹空港廃止論はどこからも出てこないのである。あの土地を全部売り飛ばせば関空の造成費はたちまち捻出できてさらにおつりが来たはずだ。
別の土地に家を建てて引っ越すときに前の家を売り飛ばすのは庶民にとって当たり前のことである。家族の数が変わらないのに二軒の家は不要だ。伊丹を廃止する予定がないのなら、はじめから関空は作らなければよかったのだ。しかもその新しい家は建設途中で未完成のまま放置されるのである。二階建ての一階だけ造ってそこで家族の一部が暮らしているようなものである。もとの家には家族がまだ残っている。さらにもう一箇所、神戸に部屋を借りる予定もある。いったい何を考えているのか。
馬鹿ばかりの政府もゼニがなければ馬鹿を続けられない。ついに国は関空への支援を打ち切る方向で動き出したのだ。さて、完成してしまったあの広大な空き地はどうなるんだろう。30年くらい経ってから使おうとしたらもう地盤沈下で海に沈んでなくなっていたりして。今の空港島もすでに相当沈んでるようだが。
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