2004年04月23日(金) |
もう、この世に男なんていらない |
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雄の関与なしに雌の卵子だけからマウスの個体を誕生させることに、東京農大の河野友宏教授らが世界で初めて成功した。誕生した雌マウスは、かぐや姫にちなみ「かぐや」と名付けられ正常に成長、子も産んだという。一代限りの命ではなく、ちゃんと生殖能力も備えていたわけである。雌だけで子孫をつくる単為発生は、昆虫や一部の鳥では自然に起こる。しかし、マウスや人間など哺乳(ほにゅう)類では不可能とされていた。今回の成果は、雄と雌の役割など生殖の基本的メカニズムの解明につながるという。
オレはこの実験が哺乳類で成功したことに大きな期待を寄せている。つまり、人間にもこの技術が応用可能なのではないかという期待である。マウスの卵子でできたのなら、同様の方法は人間の卵子でも可能なはずだ。実験を成功させた河野教授は今回の技術を人間に応用することは無理としているが、心の中では絶対に「人間で試したい」と思っているはずである。そうなると医療倫理の問題などが浮上してきて「人間の生命をオモチャにするな」などとどこかの人権団体が騒ぎ出したりするだろうが。
子どもの欲しい独身女性の中には人工授精で見知らぬ男性の精子などをもらうよりも、純粋に自分の血だけを受け継いだ子どもが作れるのならその方がずっといいと思ってる人が多いはずだ。雄なしでの個体発生は、雌の体細胞を用いるクローン技術でも可能だが、今回のマウスは、卵子2つが合わさって誕生しており、1匹の雌の遺伝的コピーであるクローンとは異なるという。クローン羊のドリーが短命だったことを思えばこちらの技術の方が期待できる。排卵誘発剤の助けを借りれば同時に2つの卵子を自己調達するのは十分に可能だ。同性愛の女性が双方の遺伝子を受け継いだ子どもを産むことも理論的には可能なのである。
男なしでも子供が作れるようになれば、いったい男性の存在意義はどこに求めればいいのだろう。戦争を起こすのはいつも男たちである。イラク戦争の報道に触れて「この世に男なんていなければいい」と思った世の女性はきっといるはずだ。その一方で「この世に女なんかなくてもいい」と考えてる男などたぶん一人もいないと思うのである。もちろんオレもそんなこと思うはずがない。この世に美女というものが存在しなかったらオレは生きる希望を失うだろう。ああ、なんて男とは不幸な生き物なのだろうか。
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