2004年04月14日(水) |
西から昇ったお日様が、東へ沈むのだ! |
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小学生は地球や天体の動きについてどの程度正しい知識を持ってるのか。国立天文台の縣秀彦助教授らが行った調査の結果、子供たちのすさまじいまでの理解の乏しさが浮き彫りになったのである。
今年2月、長野市と北海道上富良野町の公立小学校の4、5年生計116人を対象に行なわれた調査で、
「地球は太陽のまわりを回っている」
「太陽は地球のまわりを回っている」」
という2つの文章から正しいものを選ばせたところ、41%が“天動説”を選んだという。また、長野市・上富良野町・広島市・東京都三鷹市の小学校4―6年生の約500人に対する調査も実施。
「日が沈む方角はどこか」
「月の形が毎日変わるのはなぜか」
という質問の答えを4つの選択肢から選ばせたところ、日没の方角を西と答えたのはわずか71%だったのである。3割の小学生は、太陽が北や南や東に沈むと答えていたのである。
月の形が変わる理由を「地球から見て月と太陽の位置関係が変わるから」と正しく答えた子供は49%に過ぎず、「月が地球のかげに入るから」(それは月食やろ!)という誤答が多く、少数だが「いろいろな形の月があるから」という解答を選んだ救いようのないアホ、いや児童もいたという。
さて、このような結果になった理由として、調査が実施された長野市や上富良野町の小学生の学力レベルが全国平均に比べて極端に低いからだということは考えられない。おそらく日本中の小学生の平均レベルがこの状況なのだろう。
調査を実施した縣助教授は「現在の学習指導要領が、目で見える事象の観察や実験を強調し、なぜそういう現象が起きるのかを考えさせる仕組みになっていないため」とわざわざ分析しているが、そんなまどろっこしい説明はいらない。なぜ「アホが増えた」とはっきり言わないのか。そして、このようなアホの増加、つまり身の回りの現象に関する理科の知識の不足は怖ろしい事故を引き起こすのである。
「まぜるな危険」と書かれた漂白剤やトイレ用洗剤で塩素中毒になるのはまだマシな方だ。酸素吸入中にタバコに火を付けて顔中火に包まれるアホや、タバコを吸いながらシンナー遊びをするアホ、「快速」と間違えて「新快速」に乗ってしまい、走行中のトイレの窓から飛び降りてホームに激突するアホ、新月の晩で月が見えないだけなのに「どうしよう、月が消えちゃった。地球滅亡の日が来たんだ。」と大騒ぎして変なカルト宗教に洗脳されてしまうアホなんてもはや処置なしである。勝手に滅亡してくれ。
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