2003年10月18日(土) |
クリに触れるのは危険です! |
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秋の味覚と言えばやはり栗だ。そういうわけでオレの家族がクリ拾いに出かけて帰ってきたのだが、その詳細を聞いてオレはびっくりしたのである。なんと、あのトゲトゲのイガのついた状態ではなくて、中味だけが地面に落ちていたのだという。いくら触れるとイガが指に刺さって危険だと言ってもそりゃないだろう。そんなクリ拾いなんてあってたまるか!とオレは驚いたのである。しかし、今はみんなこうなのだ。
マツタケ狩りに行ってもなぜか北朝鮮産の香りの薄いマツタケが植わってるのである。日本産の本物は高価なので商売にならないのである。それで安い中国産や北朝鮮産でごまかすのである。
潮干狩りに行くと、砂浜には中国産のアサリやハマグリが夜のうちに大量に撒いてあるのである。砂の中から探して熊手で掘り出す必要は全くないのである。そこに落ちてるのをただ拾うだけなのである。みんなそういうニセモノばかりなのだ。
マツタケや潮干狩りはまだ許せる。少なくとも自然の状態と言えないこともない。だが、中味だけが落ちているクリ拾いというのは本質的に間違いなのである。そのオカシサはたとえて言うならば、海に魚が泳いでるのではなくて、刺身の状態で浮かんでるようなものなのである。棒を海に浮かべたら勝手にすり身が巻き付いてちくわになるようなものなのである。板きれを浮かべたら蒲鉾になるようなものである。オレは断じてそのようなまやかしのクリ拾いは認めたくないのである。
クリとは触れると危険なものだ。触ると痛いイガイガの中に包まれている神秘なものなのである。上手にそのイガを割って中味を取り出すと、つやつやと光ったクリが出現するのである。思わず興奮してドキドキするのである。しかし今日家族が持ち帰ったクリの表面はツヤがなくて古そうだったのである。おそらく中国から輸入して何日も経ったものなのだろう。なぜクリ拾いに行ったのに新鮮なクリじゃなかったのか。そんなことならいっそ天津甘栗にしていて欲しかったのである。それなら食べる手間もかからないのである。どうせデタラメのものを提供するならば、とことんデタラメを貫いて欲しかったのである。何事も中途半端はよくないのである。
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