2003年10月01日(水) |
田中康夫、長谷工に「NO!」 |
携帯用URL
| |
|
長谷工コーポレーションといえば関西では極めて評判の悪いゼネコンである。あの阪神大震災ではここが手がけたマンションがほぼ全滅したというもっぱらの評判である。多少の誇張はあるだろうがそれにしてもひどい話である。なんでもその長谷工が雪印大阪工場の跡地で大規模開発を計画していて、100平米で3000万円を切るいう価格破壊を目指してるそうだが、いくら安くても建物破壊してたら洒落にならないぞ。本当にまともなものが造れるのかと関西人はみんな疑ってるのである。少なくとも手抜き工事の見本市のようにはして欲しくないのである。
さて、その長谷工が軽井沢の万平ホテルの隣の山をぶっつぶして造成し、地上二階地下一階77戸のマンションを建設する計画をたてていたことに対して、軽井沢町と長野県は開発を認めないことを通知した。この当然の通知に対して、長谷工はしぶとく「訴訟を含めて対応を検討中」としている。全く情けない会社である。訴訟に掛ける金があったらもっとまともなマンションを建てられるように下請け業者にちゃんとゼニを払ってやって欲しいものである。
建設予定地の近くには天皇、皇后両陛下が出会った「軽井沢会テニスコート」もある。落ち着いたたたずまいの静かな別荘地なのである。そんなところに77戸もの巨大マンションを景観をぶちこわして造られたら元から住んでいる人たちは全くたまらないのである。「マンション軽井沢メソッド宣言」には次のように記される。
〜私たち軽井沢町民は、かけがえのない財産である緑豊かな自然を利用してマンションを建設する事業者に対し、軽井沢町の景観にふさわしい企業責任と高い倫理観を求めます。〜
この宣言を知りながら、金儲けのために平気で山を削って開発を推し進めようとする長谷工コーポレーションという企業が、企業責任と高い倫理観を持つとはオレにはとうてい思えないのである。どちらかというとオレが感じるのは無責任と厚顔無恥なのである。そういえば2年前に日暮里から上野公園まで歩いた時も、長谷工のマンション建設に地元住民が反対しているビラを見かけたっけ。
そんなふうにいろんなところでいやがられてるんじゃのう。はっはっは、長谷工、おぬしも相当なワルじゃのう。
前の日記 後の日記