2003年09月29日(月) |
ナフサもタイヤもよく燃えるのである |
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ブリヂストンの栃木工場の火災をニュースの映像で見たとき、タイヤってよく燃えるんだとつくづく思ったのである。なにしろ北朝鮮では日本からタイヤチップを輸入して火力発電所の燃料に使うくらいなのである。あの炎を眺めながら、もしかしたら金正日は地団駄を踏んで悔しがっていたかも知れないのである。
その火事が収まって、被害が400億円と確定したかと思ったら、今度は出光興産の北海道製油所が燃えているのである。石油化学原料のナフサ用貯蔵タンク(3万キロリットル)から出火炎上している。テレビの映像では直径数十メートルのキャンプ用固形燃料の缶が燃えてるという様子だった。こちらは今のところ鎮火の見通しは立っていない。そこにあるものが全部燃えるまで消えないのだろう。
あの吹き上げる黒煙を見ながらオレは、これでずいぶん地球温暖化が進んだのでは!などと心配なことを考えていたのである。これでまた国際社会の非難を受けるのは間違いない。
出火の原因として、タンクの一部が26日の十勝沖地震で損傷し、何らかの原因で貯蔵されていたナフサに引火したと言われている。この製油所では地震直後にも原油タンクが炎上している。これはどのように理解すればいいのか?
石油貯蔵施設はすべて地震に弱いということなのか、出光興産の施設は地震に弱いということなのか、いったいどっちなんだ。
もしも前者なら、今後予想される東南海地震や関東大震災、東海地震の時は石油関連施設から大規模な災害が起きる可能性があるということである。そうなったら大変なのである。今からきちっと対策をたてておいて欲しいのである。政府も地震予測だけでなく危険防止にこそ力を入れて欲しいのである。しかし、この出光の苫小牧製油所は2000年以降5件も火災を起こしているらしい。
となると、どうやらこれは出光興産だけの問題という気もするのである。ライバルの新日本石油や昭和シェル、東燃ゼネラル石油などは東証一部に上場しているのに、出光は非上場である。創業者一族に半ば私物化されたこの企業、もしかしたらそのあたりに今回の災害の原因があるかも知れないのだ。今度の火事だって、どうせ何かの安全対策をケチったせいじゃないかとオレは思ってしまうのである。幸いケガ人はないそうだが、近所の住民にはあの黒煙はたまらないぜ。うっぷ・・・ゴホゴホ
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