2003年09月04日(木) |
もう、DVDを買うしかないのだ |
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2003年度のDVDプレーヤーの国内出荷台数がVTR(ビデオテープレコーダー)を逆転する見込みとなったらしい。機能満載のハードディスク付きDVDレコーダーの人気が高まっているためである。量販店やホームセンターに行けば、再生専用のDVDデッキの価格はとっくに1万円を割っている。ソニーからプレイステーション2が発売されたときは、当時はまだ高価だったDVDデッキのかわりにこのプレステ2を4万円以上も出して買った人が大勢いたのである。そこから思えば全く隔世の感がある。
今や、HDD内蔵のDVDレコーダーですら69800円で売られるようになったのである。もう時代遅れのビデオデッキなどは持ってることが恥ずかしいのである。従来型のビデオデッキ(いわゆるVTR)は1975年に登場し、長い間家庭で親しまれた。もう完全に姿を消したが、我が家にはソニー製のベータマックスとかいうマニアックな機械が存在したことを覚えている。友人たちがビデオの貸し借りをしているときに、自分だけがその輪に入れずに悔しい思いをしたものである。
高価なビデオテープを節約するために、画質は大幅に悪くなるが3倍モードとかいうのも登場した。120分テープに360分録画できるというものだった。しかし、どんどんビデオテープの価格は下がった。たぶん今では一本100円以下になってるだろう。ただ、記録用のDVD−Rメディアも、もうすぐ一枚100円くらいになるだろう。ビデオテープの側に価格面でのアドバンテージは全くなくなったのである。そうなるともう勝ち目はない。
2002年度には台数ではVTRが上回っていたが、金額ベースではDVDプレーヤー(レコーダーを含む)がVTRを追い越した。2003年度はこれまですべての月でDVDがVTRを台数で上回っていて、完全に主役が交代する見込みとなった。さて、いつまでVTRは生産・販売されるのだろうか。実は我が家には上映方法を失ってただのゴミと化した、大量のソニー(ベータマックス)用のテープにTVから録画された映画があるのだ。時間が出来たらゆっくり見ようと思ったのに、そのときはもう完全にデッキが死亡していたのだ。ソニーさんよ、どうか復活させてくれ。
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