2003年06月24日(火) |
ウンコなのかオシッコなのか、それが問題だ |
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北海道千歳市で、逮捕されて護送中の男がパトカーからスキをついて逃亡した。23日の朝日新聞ではこのように報道されていた。「男はまもなく失禁したため、署員は換気しようと窓を1/3くらい開けた。目を離したスキに窓を全開にして飛び降りた」とある。たかが失禁で、わざわざ窓を開ける必要があるだろうか。いったいどれほどクサいおしっこだったのだろうかと不思議に思った。
そのときにオレは重大な思い違いをしていたのである。朝日新聞の記事であることを考えれば、この失禁という語は深読みしないといけなかったのだ。試しに手元にある新明解国語事典(三省堂)で「失禁」という語を引くとこのように記載されている。「膀胱・肛門の欠陥や老衰のために、自覚しないうちに・尿(大便)が出てしまうこと」失禁だからと言って安易にオシッコと断定するのではなく、もう一つの方である可能性も同時に考える必要があったわけだ。
さて、職場で今度は報知新聞で同じ事件に関する記事を読んだ。そこには脱糞し逃走とある。脱糞と失禁では全然違うじゃないか!失禁と言えばやはり、恐怖の余りオシッコをちびってしまうというニュアンスがある。いっぽう脱糞と言えば、それはもうウンコ以外ないのであって、目の前でされるとまことにクサいのである。クルマの中で脱糞する野郎などまさに言語道断なのである。警官があまりの臭気に耐えられず、思わず窓を開けたということはやはりウンコだったのである。
その迷惑な脱糞野郎、斎藤健一郎は逃走後いったん自宅に戻って、別の服に着替えていた。警察がしばらくたって逃亡犯人が誰であるかを割り出し、家宅捜索したところウンコのついたジーパンが部屋から発見されていたのである。さすがにウンコが付着したままでは逃亡しにくかったということがよくわかる。さて、日本中にその恥をさらしたこの脱糞野郎だが、たかがウンコの臭気でうろたえる日本の情けない警察官の実態を明らかにしてくれたという点は大いに評価すべきであろう。別に脱糞までしなくてもいい。密室のパトカー内で強烈な屁をこけば逃亡のチャンスが生まれるのである。
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