2003年06月15日(日) |
危機管理のできない人たち |
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朝刊の天気予報欄を見ると、午後から雨、それも激しい雨ということだった。オレが確認するのはその日の天候だけではない。温度や風の強さ、そして花粉の飛散情報などだ。ヤフーの天気情報で時間ごとの天気の変化などを確認し、その日着ていく服を決める。そうして家を出るのだ。天気予報どおりに朝は曇っていて、昼からはしっかりと降り出した。
昼食を摂るために職場の近くのロイヤルホストにクルマで立ち寄ったオレは、濡れねずみになって走っている大量の制服の高校生を見た。誰も傘を持っていないのだ。そこから駅までは数百メートルあるのだが、数十人の高校生が服も髪も濡らしながら走り、あるいは力尽きて歩いていたのである。オレはこの高校生どもにつくづくあきれた。全く危機管理のできていない連中である。
まず今が梅雨時だということがわかっていない。梅雨に雨が多いということくらい幼稚園児でもわかっているぜ。カバンの中に折りたたみ傘を忍ばせておくのは当たり前だろう。毎日持ち運ぶのが面倒ならロッカーにでも入れてしまっておけばいい。いわゆる「置き傘」というヤツだ。そういう工夫がなぜできないのだ。
彼らの愚かさはそれだけではない。新聞でその日の天気予報を確認すれば、「午後から激しい雨」ということを事前に知ることができたはずだ。つまりこの濡れねずみになってる連中は、新聞を読む習慣もない無教養な人間ということになる。せめて親が傘を持っていくようにアドバイスしてやればいいのだが、無教養な高校生の親もきっと無教養なのだろう。新聞もスポーツ新聞しか読まなかったり、テレビの番組欄しか見ないのかもかも知れない。
彼らの罪はそれだけではない。おそらく濡れた身体のまま電車に乗ることになるのだが、そのまま座席に座ればケツのあたるところがまるで小便でも漏らしたようにぐっしょりと濡れるし、濡れて身体に張り付き、下着の透けたセーラー服は乗客のおっさんたちの理性を崩壊させるかも知れない。とにかく、まことに迷惑至極な存在なのだ。
わずか数時間後の天候さえ考えていないような連中が、数十年先の自己の人生設計や、日本という国家の行く末を考えることなどできるわけがない。オレはいつものように暗澹たる気分で馬鹿の群れを眺めるのであった。
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