2003年04月21日(月) |
許すな! NTTドコモの陰謀 |
携帯用URL
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最近、携帯で長電話している人をあまり見なくなった。メールの方が安くて済むからである。ぼったくりとしか思えない高い通話料を嫌ってユーザーがメールを多用するようになるのは自然の摂理である。しかし、電話会社も黙ってはいない。放っておけば売り上げが減少するのを無視するわけにもいかず、データ通信料そのものの売り上げを伸ばして若者の可処分所得を奪い取るために「写メール」が可能なデジカメ付き携帯端末を登場させたのである。決して「便利さ」を追求して生まれた製品ではなく、あくまで電話各社の私利私欲のたまものだったわけである。
さて、そのカメラ付き携帯電話だが、初期の頃は11万画素などというおもちゃのカメラかプリクラ並のレベルだったのが、今は30万画素クラスが主流となり、5月中旬以降はドコモ、au、J−フォンの3社とも100万画素クラスの機種を投入してくるらしい。一昔前、デジカメの性能が100万画素クラスになったときに、「これでやっとまともな写真に近づいた」と喜んだわけだが、今度は携帯電話でまともな写真がとれてしまうのである。
当然のことだが、この高性能が悪用されないわけがないのである。盗撮野郎は大喜びでエスカレーターで前に立つ女性のスカートの中を撮ったりするだろう。高画質の画像はカンニングにも利用されてしまう。そうして犯罪を助長する一方で、携帯電話各社は重いデータのために数倍となった通話料をぼったくるのである。ドコモが迷惑メール対策をなかなか取らなかったのは、それが大きな売り上げにつながっていたからである。高性能デジカメ搭載もまた売り上げUPという大きなメリットをもたらすに違いない。
2003年度のうちにカメラ付きの出荷は携帯全体の85%に達するという予測がある。昨年の冬にやっと携帯の液晶をカラーにした時代遅れのオレはもちろん残りの15%の中に含まれるのだが、写真はやはり携帯ではなくてデジカメで撮りたい。結婚式で友人たちが一斉に携帯電話を空中にかざしているあのポーズだけはなんとも見苦しくていやだ。大切な祝福の瞬間じゃないか。ちゃんと自分の目で見て心に焼き付けろよ。どさくさに紛れて花嫁のウェディングドレスの中を盗撮するアホだけは頼むから死んでくれ。
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