2003年04月11日(金) |
バグダット、そこは泥棒の街 |
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フセイン政権が崩壊して、秘密警察が機能しなくなったら市民は略奪のやり放題、政府高官の自宅だけではなく、ユニセフや病院、学校までが略奪の対象になってるんだ。こういうことをする腐った連中に「援助」という施しを与えてやる必要は全くないね。「搾取されてきた分を取り戻す」という理由らしいが、関係ない商店までが略奪の対象になっているとか。そこで商売をしているのは自分たちの隣人だろう。
警察が存在しなくなったとたん、最低限のモラルまでぶっとんでしまったこの「イラク市民」というものに対してオレはあきれかえっている。ナチスドイツが崩壊した後のドイツ、終戦後の日本、多少の混乱はあったが人々のモラルが消滅するということはなかった。社会の秩序というものはそれなりに機能していたんだ。
恐怖政治の反動でこのようになったという見方もあるが、ならず者どもを力で押さえつけていただけというのが真実ならば、そのならず者どもに自分たちを統治する能力などないわけで、軍政を敷く格好の理由を提供したことになる。「フセインはいなくなった、どうぞ米軍は出て行ってください」と連中が主張したとして、額面通りに受け取る必要はない。出て行ったらさらに略奪や強姦だらけの街になってしまうことは目に見えているからだ。
昔、「法律がなかったら盗みも強姦もやり放題、(オレもやる!)」と暴言を吐いた政治家がいたそうだが、そうした行為、つまり他人の財産や尊厳を脅かす行為をやるかやらないかは、罰があるかないかの問題ではなくて、その人間の良心の問題である。終戦後の日本では人々の良心が失われていなかったからこそ秩序が保たれたのであり、今のイラクではもともと良心など持ち合わせていない市民がここぞとばかりに略奪を楽しんでいるのである。
そんなガキのような市民を守るために「人間の盾」などと称して出かけていった奇特な方々が居たが、今のイラクの暴徒たちは相手が人間の盾であろうとなんであろうと、金目のモノと見れば根こそぎ奪っていくだけの盗人たちなんだな。米軍がわざと秩序を回復しないことに文句を垂れている馬鹿が居るが、悪いのはあくまで泥棒であって米軍ではないんだよ。自分たちの手で戦後復興を遅らせているこんな外道どもを日本の税金で助ける必要全くなし。
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