2003年03月20日(木) |
その武器、買ったぁ! |
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ついに戦争が始まった。ミサイルが標的の建物に正確に命中し破壊する映像はテレビで世界に流される。武器商人にとってこれほど宣伝になる場面はないだろう。冷戦も終わって武器の買い手を見つけるのは大変だ。南に内戦ありと聞けば取る者もとりあえず急行して武器を売り、西に裕福な反政府ゲリラありと聞けばサンプルを持って駆けつける。そんな死の商人たちにとって、このイラク戦争ほど嬉しいものはない。効果のあるCMを世界に流してくれているようなものである。きっと随喜の涙を流しているだろう。しかも経費も掛からない。サンプルにミサイルを持っていっても実際に試し打てば数億円がふっとんでしまうのだ。戦争をやってくれればそんな余計なコストをかける必要がなくなるのだ。また、使ってしまった武器は補充しないといけない。とにかく武器屋は儲かって仕方がないのだ。もう笑いが止まらないのだ。
通常の工業製品なら価格を設定するときに、原材料費、広告費などを考慮してから採算ラインぎりぎりにしないといけない。あまり高くしすぎるとライバルに出し抜かれる。ところが武器というものはコストを度外視して作ることが可能だ。お客はどんなに高価でも戦争に勝つためには言い値を支払って手に入れるしかないのだ。とくに日本の防衛庁のような馬鹿役所は値切らない。どんなに高くても国民の税金で払えるから平気なのだ。イージス艦は一隻いくらするのだろうか。迎撃用のパトリオットミサイルはいったいいくらするのだろうか。http://www.kakaku.com にも登録されていないのでオレには調べようがない。
それにしても武器の値打ちはいったい何で計ればいいのだろうか。5億円のミサイルには100人の殺傷能力があるとして、500万円/一人というように一人殺すのにかかるコストで計ればいいのか。コストだけ考えれば対人地雷がすぐれているぞ。一個2ドルくらいで作ることが可能だからだ。そんな安い値段の兵器に命を奪われてしまったら浮かばれねえぜ。 オレの命はたった2ドルかよと言いたくなる。イラクには細菌兵器や化学兵器もあるのかな?比較的コストがかからないから「貧者の核」と呼ばれるそうだが、殺され方までケチられたらたまらねえぜ。ちゃんとカネを使ってくれ。
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