2003年03月03日(月) |
キャバレーのねーちゃんを差別するなよ! |
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大阪府議会の八木博議員が、高校の卒業式にチマチョゴリやチャイナドレスを着て参加する生徒がいることについて「キャバレーみたいだ」と発言した。それに対して大阪高教組の石田精三書記長は「多様な民族のルーツを持つ生徒もいる。おもしろおかしく言われた生徒はいたたまれない気持ちだろう。軽率な発言だ」と批判し、「重大な人権侵害だ」と八木府議に発言の撤回と謝罪を求めるように要請しているらしい。
さて、人権侵害をしてるのはどちらだろうか? この議員の発言がもしも「園遊会のようだ」「歌会始のようだ」だったらどうだったのだろうか?
差別というのは言葉を発する側ではなくて、その言葉を受ける側や第三者として見ている者の心の中に存在する場合が多い。色の黒い少年に向かって「黒人みたいだ」と言うのと、色の白い少女に向かって「白人みたい」言うのを比較して、前者にだけ差別的なニュアンスを感じるならば、それは黒人に対して差別意識を持つからである。昔、カルピスの商標に使われていた黒人を思わせるマークに抗議した馬鹿が居たが、「黒人はカッコいい」と思っていれば抗議そのものが成立しないわけで、そのような抗議をする馬鹿こそが実は差別者であると容易に想像できる。ちびくろサンボも追放しやがって
「キャバレーみたいだ」というたとえが適切だとは思えないが、(恥ずかしながらオレはキャバレーという場所に一度も入ったことがない)。そのことばを「差別発言」ととらえた石田精三書記長は、実はキャバレーという場所のことをよく理解せず、あまつさえそこで働く女子従業員に対してなんらかの偏見や差別意識を持っていることが明らかである。なぜならもしもキャバレーという場所が高い教養とマナー、そしてお金を必要とする紳士淑女の社交場であるという正しい認識を持っていたとしたら、差別発言ではなくて褒め言葉だと八木議員の発言を受け止めたに違いないからだ。
全国のキャバレーで働く女性たちよ、八木議員に対して抗議しようとしている石田精三氏にぜひ答えてもらえ。「キャバレーみたいだ」というのがなぜ差別発言なのか。その明確な根拠を示せ! 私たちの職業を差別してるのは実はあなたではないのかと。
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