2003年02月26日(水) |
人殺しに追いゼニ |
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堺市で幼児と女子高生を刺したシンナー中毒の19歳が居た。新潮社がその男の名前と顔写真を掲載したのに対して、ぼくにも人権がありますとそのキ○ガイは損害賠償請求の訴訟を起こし、新潮社が敗訴したということがあった。罪もなく殺された人々の人間としての権利を踏みにじった外道が、いけしゃあしゃあと人権なんてものを主張することに矛盾を感じない非常識な人が裁判官には多いようである。
戦後最大の犯罪者を一人あげるとすれば、大久保清でもオウムの松本智津夫でもなく、帝京大元副学長の安部英であるとオレは思っている。単純に殺した数で比較するならダントツだからだ。
桜井よし子さんは著書「エイズ犯罪・血友病患者の悲劇」の中で安部英の行為の犯罪性を告発した。こともあろうにその内容に対して安部英は「名誉毀損」だと訴え、一千万円の賠償を求める訴訟を起こした。一審では桜井さんが勝訴したが、控訴審で大藤敏裁判長は一審の判決を変更し、桜井さんに400万円の支払いを命じた。なんという馬鹿な裁判官がこの世にはいるのか。薬害エイズ事件で訴えられた安部に無罪判決を下した馬鹿裁判官も許せないが、二匹目の馬鹿がいたことにオレはあきれるばかりだ。この国の司法はここまで腐ってるのか。なぜ正義を実現できないのか。なぜおまえら裁判官にはまっとうな市民の感覚がないのか。
アメリカで使用禁止になって廃棄処分になるところだった非加熱製剤をタダ同然でミドリ十字が輸入し、その使用に安部英がお墨付きを与え、厚生省の郡司と組んで日本中の血友病患者をエイズ感染者にしようとした戦後最大の医療犯罪であることは状況証拠からはっきりしてるじゃないか。誰が儲けて、誰が得をして、誰が犠牲になったのか、ここまではっきりしている事件が他にどこにあるんだ。
安部英の罪状は業務上過失致死などのような軽いものではない。未必の故意による殺人である。医療に携わる者がその罪を犯したという倫理観の欠如と、犠牲になった人の多さを思えば彼に下される判決は死刑以外にない。しかし、彼が得た判決は「無罪」である。この国では正義の実現は限りなく遠い。
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