2002年12月23日(月) |
そんなに儲かるならおまえが買え! |
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最近よくかかってくる電話に「利殖目的でワンルームマンションを買いませんか?」という類のものがある。ローンを払っていれば所得税の控除もあるし、家賃収入がローンの支払いを上回るから負担はないという。先日もプレサンスコーポレーションという業者からしつこい電話がかかっていた。いったいどうやってオレの職業や電話番号を調べてきたんだ。それだけで十分怪しいぞ。
たまたま在宅していてので、気晴らしに相手をしてやった。家賃が58000円で、ローンの支払いが49000円、差し引き毎月9000円の利益になるということであった。オレは大金持ちではないが、少なくともそんなはした金には困ってないんだ。馬鹿にするなよ。月1万以下の小遣いで何が買えるんだ。しかし、そんなに儲かるのならたとえばそういう物件を100件ほど所有していればそれだけで食べていけるということになる。だったらおいしい話かも知れない。それでひまつぶしに話を聞いてやった。
電話の男は、その物件がいかに優良物件であるかをえんえんと話し出す。京都市左京区、京都大学のすぐそばで滅多に出ない場所だという。住所地から考えて今出川通り近く、吉田山の北側あたりである。面白そうだったので、資料を送ってもらうことにした。なんと翌日に詳しい資料が宅急便で届いた。確か電話では「もうあと4室しか残ってません。急がないと売れてしまいます。」と言っていたっけ。そんなに人気があるのなら、わざわざ電話でセールスしなくても売れるだろう。全く矛盾するよ。売れない物を押し売りするために電話でセールスするんだろう。
さっそく見てみた。そこで気が付いたのはその物件の価格の高さである。20平米の1Kタイプで1300万円台、26平米で1700万円台、42平米でも2500万もする。最近のマンションは値下がりが激しいはずなのに、かなりぶっとんだ価格設定である。届いたのを見計らうかのように電話がかかってきた。以下、セールスマンとオレとの会話だ。
セ:「ごらんになりましたか?」
俺:「はい」
セ:「いかがですか」
俺:「高いです」
セ:「そんなことはないと思いますが」
俺:「これでは高すぎます」
セ:「それでも売れておりますが」
俺:「ものの値段の相場を知らない馬鹿な客が多いということです」
セ:「それはどういう意味ですか」
俺:「わからん奴やな、オレは買わへんから他の馬鹿に売ればええやんけ」
電話はたちまち切れた。こういう甘い話に乗って高い物件を押しつけられているお人好しが世間には多いのだろうな。それが本当に儲かるのならおまえが買えよ。最近は売れそうもない物件をこうやって押しつける業者が増えてるそうじゃないか。全くふざけてるぜ。
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