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2007年04月09日(月) ■ |
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「“自分だけよければいい”と思っているのは、若者だけでじゃない」と思った出来事。 |
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先週末、球場で撮影していたら、同じように撮影していた年輩男性に話かけられた。ちょっとしたアドバイスだったので、「わかりました。ありがとうございます」と言って、一礼。それで終わりと思った。ところが、そこから、話が続く続く続く…。
最初は、写真の技術的なアドバイスだったのが、いつのまにか本人の自慢話になっていた。しかもトークが巧みで、私が「うざっ」と思いかけると、上手いこと写真の技術的な話に戻し、気持ちをそらされる。最優先すべきは、選手の撮影。一度しかないその瞬間を撮って差し上げるのが、今の私の役目。でも、私のような若輩者が年長者の話を無下に出来ない。この世はぶっそうだ。何されるかわからないし。
結果、6回から次の試合のノック終了まで、男性の話にも撮影にも身に入らないまま終わってしまった。最悪だ。しかし、こんなことはカメラを持っている限りついてまわることだ。試合後、師匠にアドバイスを求めた。
それにしても思う。男性は、「気持ちが集中していないときは、(撮影は)ダメだね。今日は、調子が出ないよ」と言っていた。私もちょっと集中力が切れかかってはいた。だからと言って、撮影中の他の人間の邪魔をしてもいいのか。カメラを撮影していない人が、悪気なくついうっかり話しこんでしまうことがあるだろう。でも、仮にカメラを構えている人間が、それはないだろう。もし、自分がそうされたとき、どう思うの?考えたことないんだろうか。男性は、長年撮影していて、プロのカメラマンと仲良し、新聞社から画像の提供を求められたこともあるほどの腕前だという。そんな人がなんで、ああいう行為に走れるのだろう。野球を撮影する人にとって、野球が、時間が、集中力がどんなに大事か、初心者の私以上にわかっているはずなのに…。怒りじゃない、幻滅じゃない。なんか腑に落ちないものが、私の中で渦巻いている。
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