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| 2005年11月14日(月) ■ |
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| 素振りは、午後10時まで |
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練習が終わるのが大体午後9時くらい。学校の練習グラウンドから近いところに住んでいるので、家に着くのは9時15分くらい。その後、夕飯を食べ、外で素振りの練習。でも、それも10時で終えなくてはいけない。
彼の近所にはおばあさんが住んでいる。そのおばあさんが、彼がバットを振る音を聞くと、心臓がバクバク言って眠れなくなるから、「やめてくれ」と言ったのだ。彼が悪いんじゃない。でも、坊主頭に、金属バット。最近の青少年犯罪の事情を考えると、おばあさんが心ではなく、身体で怖がるのは仕方ないことかもしれない。これが、ある一人の高校球児を取り巻く環境。
私は、人からこの話を聞いて、一生懸命になれる環境っていう言葉を思った。親や周囲の環境が全面サポートした思う存分練習に励むことの出来る選手もいれば、彼のように制限のある中練習を続ける選手がいる。グラウンドの環境と練習量について考えたことはあるし、話を聞いたり、本に書いてあったりする。でも、この練習グラウンドを出てからの練習については、情けなくなるほど何も考えていなかった。
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