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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2004年08月01日(日)
自画自賛


 ある日の昼、「そじ坊」というそば屋さんでご飯を食べた。もう2時前。昼の営業も終わりがけで、客もまばらだった。カレー南蛮そばを頼んだ。しばらくして、色が白くほっぺたの赤いちょっとぽっちゃりした女の子が、テーブルに持ってきてくれた。そのとき、「これ、調理した者が、“絶対うまいはず。よくできた!”って自画自賛してたんですよぁ。オレが食べたいくらいやって言ってました」と教えてくれた。若い女性店員には珍しいフレンドリーさんに戸惑ったが、悪い気はしなかった。食べてみると、やっぱりおいしく、ゆずの味が上品な仕上がりだった。支払いのためにレジへ行くと、さっきの女の子がにこにこして立っていた。「どうでしたか?」と聞いてきたので、「ゆずの味がきいてて、おいしかった」と答えた。料理も物を作ることなんだあと思った。なんかアーチストみたいな調理人だ。

 自画自賛と言えば、ある日の練習試合後、グラウンドに来ていた先輩に、「オレのヒット見ました?アレは芸術的な当たりでしたよ。見ていて欲しかったなあ」と話していた声を聞いた。彼は、人なつこい顔でニコニコしていた。でも、私はその試合での彼のヒットに格別な印象を抱かなかった。試合展開に大きな影響を与えなかったからかもしれない。技術的なことがわからないせいもあって、どうしても展開というストーリー性でゲームを見てしまう。むろんそれが悪いこととは言わないけど、試合展開と切り離した一つの投球、一本のヒット、一個の打球処理に敏感になると、いいものをもっと見つけられるんだろうなあと思った。