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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2004年07月22日(木)
あるこ父、太陽が丘へ行く


 父は、高校時代ハンドボールをやっていた。その母校が今度48年ぶりに全国大会に出場することになった。48年前、父は中学3年生だった。高校のときは、トロフィーを返してばっかりだったと聞いたことがある。そのチームの試合が太陽が丘であるから、朝早くに家を出ていった。元々はのんびり構えていたようだが、私が「太陽が丘、高校野球やってるで。はよ行かな、駐車場止めれへんかもな」と口を挟んだから、方針を変えたみたいだ。

 家に帰った父は、日に焼けた赤い顔で缶ビールを飲みながら話すこと、話すこと。

 元々父の母校は、弱いわけではなかった。でも、全国へ進むにはあと一歩足りない。それが、強豪校の監督が転任で母校に来て、この結果となった。方針が変わったためか、エース的存在だった選手が辞めてしまうという痛手もあったようだが、そのことで返って残りの4人(ハンドボールって、5人でするんですかね?)がまとまってきたという。

 OBなので、試合後、選手と話すなんていうこともやったようだ。歩いていると、選手が道をよけたという。「この頃の子は大人しいなあ」と父は言うが、あきらかに父の貫禄の腹が人を怖がらせているんだと思う。

 40ン年ろくに見てこなかったにもかかわらず、補欠の選手を捕まえて、「自分、補欠か?」と聞くデリカシーのなさ。選手は、「前の試合には少し出してもらいました」と答えた。「なんで出してもらったか、わかるか?」と父は聞くと、「さあ」と首をかしげる選手。「なんで試合に出したもらったか。どこかいいところがあるからやろ?それを伸ばしていかんと」。選手がどういう反応をしたかはわからない。我が親ながらいいこと言うなあと思ったけど、はて選手はどう捉えたか。

 笑ったのは、新聞記事に出てた選手の写真を撮りたいから、女子マネジャーに彼を呼んできてと頼むと、マネジャーが「●●(選手名)ちゃ〜ん!」。ま、彼女にとってはごく自然な呼び方なんだろうけど、スポーツ選手として見ている私たちにとって、ちゃん付けはギャップがありすぎて…。

 父は、翌日の試合を見に行った。父は自分がやっていたにもかかわらず、ハンドボールの話をすることはなかった。でも、今回の吉報で最近「疲れた、疲れた」と言ってダラダラしていた父が、イキイキしてきた。この元気は、いくら娘の私でもあげれるものではない。


 そうそう、普段私が更新作業をしているPCデスクの前に、寄付金を振り込んだ領収書が置いてあった。姉の母校のバレーボールのときはしなかったけど、さすがにOBともなると、やる気が違う。3口、5ケタの金額を振り込んでいた。そういや、数年前、あるOBの保護者が当時を振り返って話してくれた。「ほら、うちのときは○○高校に負けたでしょ?でね、娘がその高校にいて、甲子園の寄付金の案内が来たの。誰か払うかって」。そう言って笑っていた。大人げないけど、かわいいなと思った。