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| 2004年07月19日(月) ■ |
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| 切符を買わずに電車に乗る方法 |
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こないだ仕事で新幹線駅構内の店へ行った。駅の中なので、関係者以外立ち入り禁止の事務所から、取材用プレスにも似た許可用のカードを首からぶら下げて改札をくぐった。他の人が切符を買うところを自分たちはすっと通れるのがなんか優越感にも似ていい気分だった。「なんかかっこいい」と私が言うと、先輩は、「何言ってんねん。スーツ着たビジネスマンとかやったらいいけど、こんな作業着で、台車転がしてゾロゾロ入るののどこがええねん」。先輩はこの店の(棚卸し)常連。慣れたものだ。その慣れが吐かせたセリフもまたかっこいい。
そういや、前に切符を買わずに電車に乗ったことがある。それは、数年前。友人2人で甲子園の阪神戦を見に行ったときのこと。その日は阪神が勝って、甲子園周辺は湧きに湧いていた。六甲おろしや応援歌を歌う団体、巨人の悪口で盛り上がる団体。犬も歩けば…ではないけど、そんなグループがウジャウジャしていた。当時の私はそんな団体に入って騒ぎたい派だったので、歩きながらその輪に加わっていた。しきっている人がまばゆく、自分もあの立場になりたいと、おもむろに応援歌を歌っていたら、ノッてくれる人がいた。団体にはならなかったけど、それはそれで快感だった。ところが、最初はノッてくれていた友人も段々飽きてきたようだ。それでも私は懲りない。おかまいなく、阪神電車でも、梅田駅構内でも吠えていた。
バチが当たったのだ。JR大阪駅に着いて切符を買おうとカバンを開いたら…財布がない。どこをどう探しても、ない。うろたえた。恥を忍んで友人に、「お金、貸して」と言ったけど、友人の残り財産は自身の交通費を抜くと、400円。ダメだ。帰れない。なんとかならないかと駅員に相談した(その前に、「警察が金を貸してくれる」と友人が言ったので、行ってみたけど、ダメだった)。すると、家の人でも誰でもいいから、私の運賃を持って、最寄り駅で支払ってもらい、それを大阪駅が確認したら乗せてくれるという。そのために必要な書類を書かされた。手のひらよりちょっと大きい白い紙だった。必要になれば、車掌なり駅員なりに見せなさいと言われた。そういう乗り方の名前を教えてもらったのだけど、もう忘れてしまった。怒られるなと思いながら、家に電話した。母はめんどくさそうに「わかった」と言った。しばらくは駅で足止め。20分ほど経って、「今連絡があったので、入っていいです」と言われた。
なんとも格好悪い経験だった。 財布は後日、甲子園警察経由で曾根崎警察に届けられていた。この話のオチのために、中身が無事だったのか、そうでなかったのかを思い出そうとしているのだけど、どうも記憶がない。ささいなことでも、書き留めておかねばと思う今日この頃。
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