2004年11月05日(金) 重たい重たい頭をぶら下げて。

風邪ひきました。

えー・・・
今回は本気で、本気で、本気で、
死ぬかと思いました(涙

もう立ってられなかった。
吐き気止まらないし。
魔女の宅急便ばりに

「私死んじゃうのかな?」

って感じですよ。
オソノさんに笑われてしまいますかね。

そんなこんなで私skがお届けする
クソッタレダイアリー「北風と太陽」!
ちぇけなーっぷ!!


今日はすげぇ朝から頭がくらくらしてたわけだ。
だけど、研修は行かなあかんし、休むわけにはいかない。

んで、そのせいでもうかなり体が死にかけたのも
事実だが、今日は本当に行っておいてよかったって
思うのも事実。


今日は、焼き物のプロに出会えた。
名前は出せないが、とてもその世界では有名な方である。

んで、取材をしていたのだが、
先輩は絵を撮ってて(カメラをまわすって意味)、
僕はそのプロの人と話をしていた。

sk「あちらの作品を作られた方に話をお聞きしたら、
   土堀、ろくろ、絵、焼くを全て分業されているそうです。
   先生の窯元も分業されてしているんですか?」

先生「いえ、私は違います。特に土は、地層によって、
   感覚が全く違ってきます。
   昔は、山まで行って、土堀士に掘ってもらってましたが、
   その時にも、そこそこ!って言ってもうまく感覚が
   伝わらず、大変な思いをしました。
   そこで、今は私がユンボーを使い、
   自分で土を掘りにいってますね。
   もちろん、その後の過程も一人で行なってます。

sk「ユンボーまで使っていらっしゃるんですか。
   こだわりがやっぱりあるんでしょうね。
   先生は、たいがいの焼き物に「亀」を描かれていますが、
   それはどういった理由からでしょうか?」

先生「亀が好きなんですよね。小学校3年生の時に飼ってて、
   こういう焼き物を作るときは何か柄を入れなきゃいけない。
   で、何がいいだろうな?って考えたときに、
   亀でしたね。それ以来ずっと描いてますよ。」

sk「なるほど。確かに面白いですね。
   では、最後に、先生が作品を作っているときの気持ちと、
   この作品展に足を運んだお客さんに一言お願いします。

先生「私はいつも作品を作るときは気楽に行なっています。
   妙に固く、気難しくするのは性格上も無理ですし、
   私の窯元で焼いている全ての人に、気楽にやれと
   言っています。
   この世界はとてもとっつきがたく思われるかもしれませんが、
   実際そんなことなく、大概の焼き物やってる人は、
   おっとりしてる人が多いですよ。
   ですから、来ていただいた方にも、
   焼き物を気楽に見ていただいて、その楽しさを
   士ってもらえたら嬉しいですね。  


それ以外にも、個人的に色々聞いてしまいました。
ここからは取材に関係なく、個人的に聞いてしまった(汗)
ことです。

sk
「焼き物にも失敗作というものはあるんですか?」

先生
「基本的にありませんよ。」

sk
「焼き物を焼く前に、ある程度のデザインは頭にあるんですか?」

先生
「ありますよ。」

sk
「焼き物は予想通りに行かない事もあると思うんです。
 それでもそれは失敗とはならないんですね?」

先生
「そうですね。
 意外と予想していたものよりいいものができることもあります。
 色使いとかがそうですね。
 とてもおもしろいですよ」


先生はニコニコされながら常に話されていた。
焼き物が本当に好きなんだろうなという方で、
おっとりされていた印象をもっている。

焼き物の世界で、「値段」というのは、
まぁ言うたら「焼き物協会」みたいなところが
その価値を決めている。

つまり、個人で決められる価値というものは、
個人売買の時のみで、
一般公開される焼き物は、
全てその協会に価値がゆだねられるのだ。

つまり、本人の意志とは関係なく決定される
値段。
あまりそのやり方に納得できないものの、
そうしなきゃいけない問題もあるんだろうなとも思う。

あと、その後に、
取材が終って「ふー」ってしてたら、

「お茶でも呑んでください」

と、70代くらいの着物を来たおばあちゃんが
話し掛けてきてくれ、
お茶を立てていただいた。
あと、和菓子をいただいた。

左手に乗せて、
右手で二回回し、
ゴックン。

意外と苦くないものなんですね。

でも、呑んだ後、
おばあちゃんに

「行儀が悪いねぇ」

と、言われた。
茶碗の底にお茶が残っているのは
失礼だそうだ。
茶碗をひっくり返しても、
茶が下に落ちないのがいいらしい。

でも、そのおばあちゃんは、

「初めて飲んだなら、行儀悪くても仕方ない。
 次からキレイに飲めたらいいのよ。
 これも何かの縁でっしゃろ
 だから、忘れたらあかんで」


「コレも何かの縁でっしゃろ」


その言葉が、ステキだった。


今日は陶芸家とお茶をたててくれたおばあちゃんに
出会えた。


本当は、もっと色々あったが、
これくらいにしておこう。


日々、出会えるこの仕事は、
とても面白いものだなと思う。

何かにつけて、確かにしんどいことがおおいけど、
がんばろうといつも思えるのは、
そういった出会いからだろうな。






あと、
今日風邪を引いて、
一日寝てたら、
とてもリアルな夢を見た。
もうアレはリアルって言うか、
幻想なんだろうけど。
幻覚か。

とても幸せな夢。
とても嬉しい夢。

たくさん見た。
次々に移り変わる場面の中で、
それはとても嬉しい夢だった。


だけど、やっぱり夢だった。
現実じゃなかった。

夢の中で、
これは何度も夢じゃないか?
と、疑っても覚めなかったのに、
やっぱり夢だった。

悲しくて仕方なかった。


瞬間的に死にたいと思った。


今、僕は迷ってる。


これからの自分の進むべき道に。


もうお前、マジでやりすぎだよ。
勘弁してくれよ。
いつだってそうなんだ。
だから早く楽にしてください。
絶望ですね。ああそうだ。


さようなら。
さようなら。

もう・・・
もう・・・。


 past    will


sk6 [手紙] [Ai to U]

My追加