ホームヘルパーの実習がありました。
もうね、凄まじいよ。 施設名は書かないけど、 何処もあんな感じなのかなぁ?って思わず思ってしまった。
入るとすぐに臭うのは、うんこの溶けたような臭い。 何処にいてもそれが臭ってくるから、鼻をつむぎたくなる。
僕は一日目に入ったのは痴呆棟だったからもう大変だった。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・」
とずっと寝ながら言っている人。ホントに怖い。
さっきまで笑っていたとおもったら行き成りキレて殴りだす人。 弱弱しい一面の後に繰り出すパンチは破壊力バツグン。
ゴハンはまだかぁ? と言って、食べましたよー というと、 食べてない!と言い張り、 この施設はゴハンも食べさせてくれないと泣き出す高齢者。
ドリフの志村役だけだと思ってた。 本当にいるのだ。
うんこをまるめて投げる痴呆高齢者。
ベッドのしたに集めるそうだ。 それをむかついた時にサッカーボールのように蹴ったり、 投げたりするらしい。
めまいがしそうになった。
僕の 担当の施設ヘルパーの人は、 とても面白い方で家も近所でした。
女性の方で姉御肌って感じで、 色々こき使われました(笑
でも、 僕はここで現実を知りました。
飯を15分くらいで食べなきゃいけないこと。 そのためにスプーンを無理矢理突っ込んで食べさせること。 残しちゃいけない。好き嫌いもダメ。 実際俺も好き嫌いあるのに、残してるのに、 利用者にはそれが無理なのだ。 涙を流していた利用者の方もいた。
寝せっきりの高齢者。 もう起きることもない。 歩くこともなく、 檻の中にいるペットのようだ。 定刻に起きて、飯を食い、また寝て、飯を食い、寝る。 これだけの繰り返す毎日。 何を生きがいに彼らは生きているのだろうか? そういう生活の繰り返しをさせている自分たちに ヘルパーは何も思わないのだろうか?
世間にこの実状は知られているのだろうか? はっきり言って、老人ホームなんてクソみたいな奇麗事ばかりだ。
しかし、これが現実なのだ。 僕は目を背けちゃいけない。 そして、こういう現状を忘れずに、変えていかねばならない。
できることはきっと何かはあるはずだ。 日光浴であったり、ちょっとしたレクリエーションであったり、
毎日こんな単調な生活だったら・・・自分だったら発狂しそうだ。 本当はヘルパーさんだってこんなことはしたくないのだ。 ゆっくりとゴハンを食べさせてあげたいし、 話し相手にもなってあげたいのだ。 だけど、一日のプログラム上そういうわけにもいかないそうだ。
利用者の方々は本当に細い体である。 そういう人の体を、これ見ている人は触ったことがあるだろうか? またやせ細った足を見た事があるだろうか。
とてもとても細くて、 本当に、僕の腕くらいの太さしかなくて、 皮はゴムのような感触があり、 されるがままのように弾力がなく、やせこけ、 色も健康とはとてもいいがたい。
自分もこうなるのだろうかと思うと、 何の希望も持てない。
おむつを変える実習の時、 ヘルパーさんに手伝ってもらいながらおむつをかえさせていただいた。 かえる前のおむつには大便がとてもついており、 悪臭をともなったけれど、 何とか耐えることができた。 (その時点でゲロをはいたり、おえっと言ってしまう人もいるそうだ) 女性の方だったので、恥部(股間)を見られるのは本人さんが 恥かしいだろうと想い、できるだけ見ないようにしていたら、 ヘルパーさんに 「しっかり見て、早くしなさい!」 と、言われた。 利用者のおばあさんはとても恥かしそうな表情で目を閉じていた。 「ごめんね。」 と、心で想いながら、おぼつかない手でしていたら、 自然と涙がでてきた。
自分が情けなかった。 僕はこんな想いをさせるために、ココに来たわけではない。 もっと心から真剣に勉強を重ねればよかった。 なんでうまくできないのだろう。
そんな想いが駆け巡り、 涙を流してしまった。
「優しいんだね」
ヘルパーさんがそう僕に言って肩をポンッっと叩いた。
もっと頑張らなきゃいけない。 自分自身にそう誓った。
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