永久という名の瞬間
2004年06月26日(土) 事実の羅列

 高校時代の仲良しグループで、一人暮らしのコの家にお泊り。
 楽しい一晩を過ごす。
 今日はそれぞれの家に戻り、それぞれがそれぞれのウェブ日記に、その楽しかった日々の感想を書いていた。この数年、年に数度しかあえない現実を乗り越えて、一つに調和したことを喜んでいた。
 そう、それぞれが好き勝手なことをしても、それを楽しめる仲間だもん。
 素敵な友達。


 だけどその中で私は一人、よくないことを続けている。
 一緒に食べた夕食、ブランチ。両方とも嘔吐してしまった。
「お手洗い行って来るね」といって、何をしているかといえば、くだらないこと。
 お陰で1キロ痩せた。これを嬉しいとおもう馬鹿がいる。
 ついでに怖くてあんまり食べられず、皆に「小食だねぇ」といわれた。
「うん、わたし、ちびだし。今、ダイエッターだからさ」と、適当に言い訳。
 カフェに入っても、たかがコーヒーに入っている糖分が怖くて、注文できない。
「ごめん、私お金ないや。水でいい」
 なんてノリが悪くて、付き合いの悪い女なんだ。
 
 
 一切嘘をついていない。
 だけど、本当のことも言っていない。
 自分の小狡さに、自嘲。自嘲。


 流石に梅雨も終盤で、蒸す部屋の中、みんなキャミソール一枚、タンクトップやTシャツ一枚でうろつく中、私だけが長袖のパジャマを着っぱなし。

 こんなに素晴らしいお付き合い出来てる人間にも、言えないことが私には一杯あるんだなと認識を深めた。

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photo by 東雲