永久という名の瞬間
2004年06月08日(火) 特殊な写真集

 高校のクラスメートであり、摂食障害の友達が一人暮らしを始めたので、お宅拝見に行ってきました。
 学校まで迎えに来てもらって、自転車二人乗りしました。体力ないはずの彼女にこがせちゃったやー。まぁ、私は自転車を使わなくなってほぼ6年が過ぎているので、二人のりなんて危なくてできないのですが。

 で、彼女は医者のたまごなので、いろいろと滅多に見られない本を見させてもらいました。今回見入ったのは、法医学と発生の教科書。

 法医学は、色々な変死体の写真が惜しげもなく並べられていて、迫力があります。
 中には「コレ・・・どうやったの?」と思うような死体があり、質問すると丁寧にその子が解説してくれるので、有益な情報を取得。
 死体たちは、ミイラ化しているものや、切断されているもの、真っ黒焦げや水死体は別として、大抵のものはまだ生きているようなかんじがして、とても不思議な気持ちになりました。
 よくその友達は「自殺したらみっともないから、しない」といっていたけれども、たしかにあの教科書を見たら、自殺する気は萎えるかも。
「横浜に住んでるなら、自殺したら横国とか北里あたり、後は開業の検死のとこに送られるね。大学病院に運ばれて、若い女の子を公開で開くんだったら、医学生は皆見に来るよ〜 笑」
 さすが医学生、なかなか現実的なお話をしてくれました。

 発生のほうは・・・胎児がとても可愛らしかった。
 ただ、メインは奇形や病気の胎児なので、痛々しい写真のものが多く。
 無脳の子をみて、彼らは生まれて数日で亡くなってしまうけれど、我が子を見た母親は、どうなってしまうんだろう・・・と思うと、痛い。まぁ、普通なら医者が見せてくれないだろうけれども。また、ああいう分野の専門家は怖くて子供を作ることができなくなるんじゃないかとか、勝手に想像したり。
 
 とりあえず、普通なら大金をはたかないとゆっくり見られない本が読めて幸せでした。

 < 過去  INDEX  未来 >

お気に召しましたら、押してくださいませ

photo by 東雲