Desert Beyond
ひさ



 CMメモリア

愛媛のテレビを見ていると
ローカルな会社の新年の挨拶CMが流れる。
シンプルな作り。シンプルな音楽。
そのうちの一つの音楽を聴いていたら
急に昔仕事をしていたときにマレーシアに行ったときの
テレビCMで流れていた音楽を思い出した。
マレーシアのクアラルンプールは首都で都会。
そこで流れるランカウイというリゾートのCMだった。
とても印象的でがっつりととる休暇ではなく
ちょっとした数日の休暇を
ただゆったりと過ごすかのような印象だった。
埃の都会から透き通るリゾートへ。
新年の挨拶CMから急に思い出すなんておかしな気分だ。

Luiz Bonfaというボッサのアーティスト。
名前と特定な曲だけ知っていて2年前の冬にツタヤで借りた。
クリスマスから寒い冬の終わりにかけて
"Luiz Bonfa Plays and Sings Bossa Nova"てアルバム
寂しげでもガットギターの柔らかさ。

テレビを買ったおかげというかせいというか
正月ひとりでもあんまり寂しくないです。
正月の寂しさといえばはっぴいえんどの"春よこい"です。
数年前はさみしいなぁなどと言いながら
一人で聴いてたものだけどさ。

初夢は夢はちゃんと見たんだけど
ベトナム生春巻きのペーパーを2枚取り出して
今蒸すべきか後で蒸すべきか
悩んでるシーンしか覚えてない。

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深夜。映画が字幕でやっている。
スウィート・ノベンバー、だって。
吹き替えはわざと洋画の匂いをさせるようなわざとらしさで
どうしても好きになれない。
キアヌリーブスが出ている。
途中、街の早朝のシーンで青い街が映った。
僕はあの青が好きだ。
あの青をどうやったら写真に残せるのか。
何のドラマだっけな。ラブジェネレーションだっけ。
指輪を早朝のお台場の砂場で探し明けるシーンもあの青。

正直こうやって深夜映画を観ている状況じゃない。
もう寝ないといけない。
プレッシャーをはぐらかしたい。
なんだかやる気が起きないんだ。
もうちょっとだけ休みたい。
こうして深夜テレビを見ていると
本当に昔の深夜テレビ大好きな生活を思い出す。
その上この映画はやたらと80’sっぽい。
中途半端に観るのがやだから今からテレビを消して
後でDVDで借りてこようかな。
なんか特別なことないんだけどこういう映画好きだな。
高校生のとき沢山深夜テレビみたなぁ。
こうやって観てるとさ、映画が終わって
チャンネルを変えるといつの間にか
放送終了になっている局があって。
そのうち観ていた映画も終わってしまう。
そのテレビ局の放送も終了する。
そうやって観た字幕の深夜映画は
僕の記憶の中に残ってイメージを形作っている。

あれから沢山の人に出会った。
高校生の深夜テレビな生活を卒業してから今まで。
何人の人と出会ったのか
顔を思い出しながら数えてみたい。
一日何もしないけどただそれだけする日を作るんだ。
珈琲でも用意してただ思い出す日。
夜中だからかなぁこんなこと。
くるくるとゆっくり沢山の人たちの事を思い出す。

この映画はあの青を挟むのが上手だな。

ちょっと目が疲れてきちゃった。
胸もくるしくなってきた。
時っていうのは抗えなくてある意味無情。無常。
時に抗えないから一期一会があるんだな。
なんだかよくわからなくなってきちゃったよ。

もうおやすみ。。。




I need some warmth....


2007年01月03日(水)
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