Desert Beyond
ひさ



 学祭

昨日と今日は大学の学園祭でした。
「ガクサイ」という言葉と初めて触れ合ったのが
中学2年の時に買った大江千里のアルバムの中で
ガクサイの準備で忙しく、というような歌詞を見たとき。
おととしはちょうど編入試験を受けるときに
学祭の予告看板が立ってるのをみただけ。
去年は学祭にはただただ行かず。
今年は....。

今日は午前中に起きて大学に分析用試料を揃える作業をしに行きました。
大学はガクサイ。
自転車置き場近くで名前を呼ばれたので見ると
2回生の知り合いの男児二人が焼き鳥を売ってたのです。
僕は朝ごはんも食べてなかったので即買い。
「本当においしいですよ!」の言葉の通り美味しかった〜。
お昼まで作業して、お昼過ぎからおやつの時間くらいまで
同級生とキャンパス内をぶらついて唐揚げ食べたりしました。
それからまた作業場に戻って必死に作業。

17時半に帰る頃、もう日は沈んで
西の空の夕焼けも終盤にさしかかってました。
キャンパス内、学生たちは最後の売り込みと片付けをしていて
まだまだ活気がある感じで
ステージではインディーのバンドなのか
ちょっといい感じのスローポップスを演っていて
その音の響きと夕闇のなかの人々。
ガヤガヤしている中にもガクサイ終了の影の寂しさ。
学生の楽しみながら一生懸命な姿がいいナァと思った。
自転車をこぐにつれてバンドの音が少しずつ小さくなる。
自転車をこぐにつれて何だか寂しい気分が増してきた。
僕は大学の学園祭に行ったことがなかったので
今日は初めての体験だったんだけど
アメリカに行っていた経験を代償に
無鉄砲で怠惰だけど楽しんで一生懸命な青春は
手に入れられなかったんだなぁと思った。
ないものねだりなので要求はしないけど
なんというのかなぁ、青春の頃を通り過ぎたってことに
実感してしまったようで寂しかったんだ。

西の空がよくひらける橋のところの信号待ちで
西へ向かう飛行機が薄青い1本の直線を描いて
ゆっくりと航行していた。


2006年11月12日(日)
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