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■ おじさん嬉しそうに
東京での仕事が終わるとすぐに駅に向かう。
寄り道なんてしないで直接家にかえるのです。
電車はいつもより少し空いていて
すぐに座れたのはいいけれど
新宿で隣に座ってきたのは初老のおじさんと
品が良いけれど元気な喋り方をするおばさんで
僕の隣にはおじさんが座った。おじさんの隣はおばさん。
デートだったみたいでおじさんは嬉しそうに
身振り手振りで、ホテルオークラのロビーでは
昔は珈琲よりビールの方が安かったんですよねぇ、とか
時々座りなおしては手を上げたり上げなかったりして
僕は眠るどころじゃなくなってしまったけれど
それでもなんだかこの二人良い感じだな、と眠るの諦めて
前を向きながら二人の話を聴いていた。
おばさんは昔よく元町やら中華街やらへ行ったんだって。
で、今は横浜の中華街駅ができたらしくて
私はそれで一度中華街へ行って見たいのよ、って言ってた。
電車内が空いてると思ったら
乗っていた電車は大宮行きの各駅停車だった。
終点大宮で二人は一緒に降りて行った。
自転車は空気があまいと走りもあまい。うん。
2004年08月08日(日)
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