Desert Beyond
ひさ



 海はこわいもんだ

午後から城ヶ島へ行って
島の南側全域に広がる磯へ。
と、行ったらすごく波が高かった。
高かったというか荒れていたよ。
満月だからかな。
「今日こそは」と黒鯛かメジナのやつを
威勢良く釣り上げて、さばいてくれようか
なんて思っていたのに。
とにかく海を近くでみようかと
磯のすぐしたから8〜20メートル水深がある
「ひなだん」って呼ばれてるとこに行ったら
やっぱり波はうねってて、岩に当たってくだけて
そう思ってた矢先に僕の斜め上に波があった。
いやぁ、危なかった。
全身たらいの水を頭からかけられたみたいになって
あれこそ濡れ鼠。ほうほうの体で逃げ出しました。
財布まで濡れちゃったよ。

結局島の北側の防波堤で釣りをしました。
夕方から夜へ。
釣れたのはゴンズイと食べられるけど小さな魚。
ゴンズイはヒレにとげがあって毒を持ってるので
かなりおどおどと針をはずした。
島の北側は三崎港に向かい合っていて
夜でも作業してたり、光は沢山あってつりやすい。
一人だけの小さめの堤防で釣っていたら
すうすうと後で何か聞こえるので
振り返ってみたらすぐ後で猫が丸まって座っていた。
魚待ち。
しばらく待っていたんだけど
僕があまりにも連れないから
途中で諦めて帰ったみたいで
気がついたらもういなかったよ。

昔小学生の頃「大冒険海入門」という本を持っていて
その本には海の楽しさと恐さと不思議が
かなりリアルな絵つきで語られていた。
その津波のページの絵があまりにもリアルで
たいまつを持って漁村の人達が
波に目をむいて走って逃げる、みたいな。
あまりにも過大してそうだけど
磯に行って海の恐さがわかったよ。

2004年07月02日(金)
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