天使のながばなし
maki



 月光

今日は満月。
仕事と練習を終えて家に着いた時は、
暑い冬雲に隠されていた。
出てこ〜いと言いながら、携帯で何枚か写真を撮った。

荷物を家に入れてから、もう一度犬の散歩に出た。
もう満月は雲の上にすっきりと出ていて、
張り詰めた寒さと妙にマッチしていた。

犬の散歩をしながら、また何枚か撮った。
携帯をしまって月を見つめていた。
家の前では月光が下に伸びていた。
少し歩き出すと上下に伸びて、次第に上下左右に伸びてきた。
まるで十字架のよう。

ほほぅ、と思い焦点をずらしてみる。
もうひとつの薄い月が上に下に重なる。
太陽のひだのように輪郭がゆらゆらと広がる。
四方八方に長さを変えながら閃光がまわる。

なんて綺麗なんだろう。
体が冷えてきた。
さらに目を細めると月の振動を感じた。
これは私の振動だろうか。
月の振動と私の振動は同じなんだ、とゆう根拠のない納得。

今年の冬はかなり寒い。
・・・らしいけど、私の体はあまり冷えない。
月光はここまで下りてきてる。


2005年12月16日(金)
初日 最新 目次 HOME


My追加