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2024年11月30日(土) ■ |
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今まで真面目に生きてきた、ご褒美ですかね |
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書籍「フィシュストーリー」 (伊坂幸太郎著・新潮社刊・258頁)より。 主人公が飛行機の中で、海外旅行に行ってきたご夫婦に会う。 結婚50年、今生の思い出に、みたいな会話が続く。 主人公が呟く。 「ご夫婦で島に旅行だなんて、優雅でいいですね」 「優雅、まぁ、そうだよねぇ」 「今まで真面目に生きてきた、ご褒美ですかね」老人が言う。 この文面を読みながら、私たち夫婦のことが気になった。 私たち夫婦も、真面目に生きてきたと思っていた。 しかし、約40年一緒に生きてきた妻に、ご褒美もあげられない。 とても、苦しい気持ちで文面を読んだ。 真面目に生きてきたご褒美が、夫がうつ病なることなんて、 想像もできなかったことだろう。 そんなストーリーと関係ない会話が「気になる一言」となった。 何か、妻に素敵なご褒美をあげたいと思うのだが。 うつ病を治すことが、一番のご褒美かもしれないなぁ。
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