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2024年10月10日(木) ■ |
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多数決ですべてを決めてはいけないよ |
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書籍「まく子」(西加奈子著・福音館書店・253頁)から。 この作品、2回目の読書であった。 神輿のデザインを小学生で決めるシーンがある。 主人公は、多数決で決めればいいと思っていたら、 先生が言う。 「多数決ですべてを決めてはいけないよ」と。 そして、こう続く。 「「本当はいつもこうやって、みんなで話し合って決めたいんだ」 「多数決にしたら、決まるのは簡単だけど、 「「多数じゃなかった人たち」の意見を無視することになる。 それはとても危険なことなんだ」と。 そういえば、最近、多数決で決めることが普通となって、 とことん話し合うことが減った気がする。 大切なのは、多数決の結果ではなく、 どれくらい話し合ったかが、重要だと言うことを、 この台詞は教えてくれる。 「それぞれ違って当たり前なんだから」と続く先生の言葉は、 多数決で決めてしまう私たちに、警鐘を鳴らしてくれる台詞だった。
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