|
|
2021年04月02日(金) ■ |
|
聴こえくる添水(そうず)の音もゆるやかに |
|
最近、柿田川・柿田川公園の「音」に興味を持って 意識的に録音をしている。 きっかけは、NHKラジオ番組「音の風景」。 「音を楽しむ先人の感性の豊かさに思いを馳せ、 そこにある空間に身を委ねてみませんか。」という説明を読み、 さらには、ししおどし(そうず)の聴きながら、 私の耳に飛び込んできたのは、5・7・5の俳句。 「聴こえくる添水(そうず)の音もゆるやかに」 その声ものんびりしていて、音だけで癒された。 「添水」とは、元は、田畑を荒らす鳥獣を音で脅す仕掛け。 流水を竹筒に導き、水がたまるとその重みで筒が傾いて水が流れ出し、 軽くなって跳ね返るときに石を打って音を出すようにしたもの。 のちに庭園などに設けられ、その音を楽しむようになった、とされる。 ついつい、自然の風景も、写真や動画の視覚が優先され、 音は、その次・・という感覚が強かったが、 最近は、まず耳を澄ませ「音」を探している私がいる。 こんなに、季節によって「音」が違うのか・・と驚きながら、 「ウグイス」の鳴き声を探している。 水琴窟の調べだったり、枯山水熊手で白砂に砂紋を描く音、 その音だけで、水のないところに水を感じる感性って、 今からでも、磨けられるものなのかなぁ。
|
|