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2020年08月30日(日) ■ |
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記事を読んだ人々が関心を持つと信じること |
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映画「プライベート・ウォー」(マシュー・ハイネマン監督)から。 舞台は、世界中の戦地だけれど、実は「戦場報道」だけでなく、 日常の事件・事故を報道する「マスコミ」関係者に見て欲しい、 そんな気持ちを抱いて、作品を観終わった。 「戦場報道で現状を変えることができるか?」の質問に、 「真の困難は人間性を信頼し、記事を読んだ人々が 関心を持つと信じること」と言い切り、 「戦っている全ての勢力が真実を曖昧にする時、 本当には何が起こっているかを人々に伝えなければ 取材は失敗だ」と、その役割を明確にしている。 記事が単なる文章として読まれるのではなく、 その記事に関心を持ってもらい、その記事をきっかけに、 誰かが行動し、現状を変えることになる。 それこそが「記者のミッション」と言いたげな、 彼女の決意みたいなものを強く感じた作品である。 「老いた記者と大胆な記者がいる。老いて大胆な記者はいない」 このフレーズの意味はなんだったのだろうか。 老いても大胆な記者がいてもいいのになぁ、気になる。(汗)
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