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しもさんの「気になる一言」
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2020年06月14日(日)
大軍ではないかもしれんぞ

放送が中断している、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」。
来年もまた、44回の放送を最初からするらしい。
第21回「決戦!桶狭間」 (2020.6.7放送)
明智光秀にとっては、あまり出番がなかった「桶狭間の戦い」、
だけど、織田信長にとっては、いや、日本の歴史にとっても、
この戦いは、何度もみたいシーンである。
家臣が訊ねる。「今川の大軍に勝てますか?」
信長が答える。「大軍ではないかもしれんぞ」
さらに家臣が訊く。「もし大軍なら?」、信長「わしは死ぬ」
この短い会話が、とても印象に残っている。
「今川本陣20,000」が、皆に共有されている情報であり、
「織田軍3,000」は、どみても勝ち目はない。
だけど「鳴海城へ援軍3,000」「鷲巣砦の攻め2,000」
「丸根砦の攻め2,000」「駿府に残した軍勢6,000」を引くと、
実際の「今川本陣7,000」と計算し、勝機を感じて戦いに挑んだ。
もちろんドラマだし、本当にそう計算したかは定かではないが、
公表(情報共有)されている数字を鵜呑みにせず、
大局を読みながら、どう動けば勝てるか、を示した信長の考え方、
これって、今の私たちにも言える。
「コロナ騒動」で毎日発表される、いろいろな数字は、
現実の生活とは少しばかり乖離し、違和感を感じることもある。
そんな時、本当にこの数字?と疑ってみることも大切だな、
そんなことを考えさせてくれた、ドラマの中の「織田信長」である。