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2020年01月26日(日) ■ |
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ほっとけ、ほっとくしかないんだ。 |
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映画「星めぐりの町」(黒土三男監督)から。 作品の中に「東日本大震災での津波により家族全員を失い、 心に傷を負った少年」が、遠く離れた愛知県で、 再び大きな揺れを体験し、フラッシュバックしたのか、 忽然と姿を消すシーンが設定されている。 町をあげて捜索している中、世話をすることになった主人公は、 「捜索に行かないの?」と言う娘にこう答える。 「ほっとけ、ほっとくしかないんだ。 男にはな、誰も手を出していけない時がある。 誰の手も借りず自分1人で、歯を食いしばって、 戦わなきゃならん時がある。今、その時だ。 誰かが手を差し伸べて、あいつを助けたら、 これから先、生きていけない。 もっともっと、人として、男として辛いことがいっぱいある。 それに負けない男にならなきゃ。 今、あいつは、どこかで泣いてる。雨に濡れた野良犬みたいに、 もう生きてるのが嫌で悲しくて悲しくてきっと泣いている」 監督が伝えたかったのは、これかな、とメモをした。 日本列島を大きな地震が何度も襲い、その度に、 家族を亡くした子供たちにクローズアップされるが、 最後は自分が置かれた現状を受け入れて、生きていくしかない。 そんな子供たちへの応援歌作品として観終わった。 ほっておくことも大切な時があるんだよなぁ。
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