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2019年07月20日(土) ■ |
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人を殺してもらった勲章なんか除隊したら何の意味もない |
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映画「アメリカン・ソルジャー」(ジェイソン・ホール監督)から。 作品の解説にこう書いてある。 イラク帰還兵のその後を取材したノンフィクション 「帰還兵はなぜ自殺するのか」を題材に描いた戦争ドラマ。 この本のタイトルのように、物語の随所に帰還兵の苦しみが表現され、 鑑賞後、ずしりと重たい気持ちになったことを書いておきたい。 冒頭「壁に書かれたメッセージ」が映し出されるが、 「あと160日」「イラクなんてくそくらえ」「安らかに」「死にたくない」 「人を殺してもらった勲章なんか除隊したら何の意味もない」 どれもが、本音で書かれている様子で、心が痛んだ。 アメリカには「復員軍人医療センター」があり、 フラッシュバックしたりし、睡眠障害に陥る兵士の心のケアにあたるが、 それでも、自殺してしまう人たちも少なくないようだ。 帰還後、一人で抱え無口になる姿に、家族もまた耐えられないようで、 「見くびらないで、私はタフよ、戦場の話を避けなくてもいいわ。 なんでも耐えられる、沈黙以外はね」 「話してくれなきゃ助けてあげられない」 「トラウマに特効薬は無いけど対処法は学べる」などの台詞が飛び交う。 体の傷は時間が経てば治るけれど、心の傷は治りにくいんだよなぁ。
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