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2019年04月24日(水) ■ |
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人の行き着くとこは大差ない |
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映画「終わった人」(中田秀夫監督)から。 書籍「終わった人」(内館牧子著)の映画化とあって楽しみにしていたが、 なかなか忙しくて、映画館に足を運べず、やっとDVDで鑑賞できた。 定年退職した私にとって、今だからこそ、のタイミングであったが、 読書後の感想とは逆に、同級生との会話を取り上げようと思う。 「羅漢、思い出と戦っても勝てないんだぞ。 大事なのはそこからどうやって生きるかだべ。人の行き着くとこは大差ない。 みんなまだ生きとる、終わってねぇべぇ」 この台詞に、主人公はどれだけ救われたかわからない。 東大卒でも高校卒でも、サラリーマンで定年退職を迎えた時、 気が付いてみれば、あまり変わらない人生を送っていたなんてことは、 よくあることなのに、退職後の人生でも差をつけようとするから、 中途半端なプライドが邪魔して身動きができなくなる。 定年後の年収が、200万だろうが、300万だろうが、400万だろうが・・ 現役の時より大幅減には変わらないし、この差は大差とは言わない。 それに気付き、プライドを思いっきって捨てた時こそ、 新しい人生のスタートができることを、この作品は教えてくれた。 誰でも感じる定年退職を迎えた時の「焦燥感」がわかりやすいから、 身近に、定年間近の人がいたら、必見。(笑)
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