|
|
2018年11月24日(土) ■ |
|
人間を作った神様でもわからないと思うよ |
|
映画「空気人形」(是枝裕和監督)から。 「私は空気人形、性欲処理の代用品」・・ このフレーズが何度も流れたが、そんなに違和感はなかった。 その人形が、人間と同じ「心」を持つことにより、 嘘をついたり、いろいろな感情を体験する。 その中で印象に残っているのは「切ない」という気持ち。 ある人を好きになり、その人のことを想うと、切なくなった。 それを「心を持つことは、切ないことでした」と表現したが、 人間には、好むと好まざるに関わらず、生まれつき「心」がある。 (勿論、他の動物にも心はあると思うが・・) その心が、満たされているのか、空っぽなのか、を考えるのもいいが、 彼女を作った役を演じる、オダギリジョーは、作品の中でこう呟いた。 「なぜ、心を持ったか、なんて、 人間を作った神様でもわからないと思うよ」と。 言い換えれば、それを受け入れるしかないんじゃないか・・と 心を持った「空気人形」を諭しているようだった。 心があるから、辛いけれど、心があるから、幸せな気分にもなる。 人間として生まれたのだから、自分の考え方次第でどうにでもなる。 これからも、その「心」と仲良く付き合っていきたいと思う。
|
|