|
|
2018年11月15日(木) ■ |
|
なにか、困ったことはないか? |
|
今年度、わが町の文化イベントで力を入れていた 「若山牧水最後の高弟 大悟法利雄回顧展」で、 大変お世話になった方が急に他界し、お通夜に参列した。 読経が始まる前にモニターに流れる「思い出の写真」の中に、 この企画展について、地元新聞社に取材された時の記事が 大きく映し出され、私の涙腺を緩ませた。 家族からも「いい思い出ができました」と感謝され、 我慢していた涙が、溢れてしまった。 (「感謝」するのは、間違いなくこちらの方だから・・) そんな彼の人柄を表わす話を、菩提寺の住職が明かしてくれた。 20年前、若かった頃の住職に、彼は何度となく声を掛けた。 「なにか、困ったことはないか?」 その言葉に励まされて、ここまでやってこれた・・と、 度業が始まる前に挨拶した住職も、驚いたことに泣いた。 振り返れば、私たちの企画展にも、体調が悪いにもかかわらず、 何度も会場に足を運んでは「なにか、困ったことはないか?」と 私に声を掛けてくれたのが思い出される。 もう一度、ゆっくり話がしたかったなぁ。 でも、あの笑顔を見ると、泣いてしまうかもしれない。(合掌)
|
|