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2018年10月14日(日) ■ |
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運命にどう対処するかを描いたんだ |
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映画「15時17分、パリ行き」(クリント・イーストウッド監督)から。 一言でいえば「2015年にヨーロッパで起こった無差別テロの再現ドラマ」 これをどう映画仕立てにするか、監督の伝えたかったことは何か、 そんな視点でメモを取った。 最後のテロ事件に関わるまでは、 ごく普通の人たちが、ごく普通の人生を送っているシーンの連続で、 ややもすると、監督は何を言いたいのだろうか、と愚痴りたくなる。 時々「自分が動かされていると感じたことは?、大きな目的に向けて」とか 「『人生に導かれてる』って言ってたよな」 「大きな目的に向かって人生に導かれている」 こんな伏線となる台詞が散りばめられているが、それでも分かりにくい。 ラスト、功績に対してレジオン・ドタール賞という勲章が与えられた場面で、 プレゼンターがこんなスピーチで纏めている。 「アンソニーサドラーは、この事件での教訓は何かという質問に答えました。 人々に知ってもらいたい、危機に瀕した時は誰もが行動すべきだと。 そう行動すべきです」 さらに、追い打ちをかけるように、こう付け加える。 「レジオン・ドタールは、勇気だけでなくもあなた方の人間性への賞賛です」 あれ、そこまで考えていたのか?と、ちょっぴり驚いた。 ただ、鑑賞後に知った監督のインタビューで、納得した。 「運命にどう対処するかを描いたんだ」その一言で納得した。なるほどなぁ。
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