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2018年04月24日(火) ■ |
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己の欲望のみに生き、他人の心など歯牙にもかけぬ |
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映画「忍びの国」(中村義洋監督)から。 原作は「のぼうの城」「村上海賊の娘」の著者・和田竜さん。 彼が伝えたかったことは、作品ラストに凝縮されていた。 「最強VS弱小」の戦いが終わり、2年後の会話。 「滅びたな、忍びの国も・・」勝った織田信長軍が呟く。 「いや違う。斯様(かよう)なことで、この者どもの息の根は止められぬ。 虎狼の族(ころうのやから)は、天下に散ったのだ」 「天下に散った?」「虎狼の族の血は、いずれ天下を覆い尽くす。 我らが子、そして孫、さらにその孫のどこかで、 その血は必ず忍び入ってくる。 己の欲望のみに生き、他人の心など歯牙にもかけぬ、 その人でなしの血はいずれこの天下の・・・隅々にまで行きわたる」 それが現代の日本人だと、現代の映像とダブらせて警鐘を鳴らしている。 他人の気持ちなど考えず、自分中心の行き方をする人たちが増え、 日本人の大切な、思いやりや和の心がなくなる時、 日本という国は滅びてしまう、と言いたげだった。 それを防ぐのは、私達大人の役割かもしれないなぁ。
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