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2018年03月29日(木) ■ |
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良心と一騎打ちをしよう |
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映画「オリエント急行殺人事件(1974)」 (シドニー・ルメット監督)から。 新作の「オリエント急行殺人事件」を映画館で観てから、 まず図書館で本を探して一気に読み直し、 それでももの足りなくなって、本作をDVDで鑑賞し直した。 書籍でも、映画(新・旧)2作品でも、 「まだだめよ、全てが過去のことになってから」という台詞が 解決の糸口になっているのは、変わらなかった。 今回選んだのは、無事、殺人事件を解決したあと、 事件の顛末を警察に報告しなければならないのだが、 私立探偵エルキュール・ポアロは、こう呟く。 「警察の立場で考えるならば、第1の方法が喜ばれるだろう。 では警察への報告を苦心して作文し、良心と一騎打ちをしよう」 この殺人事件を、彼は最後どう処理するのか、 とても興味があるシーンだったので、印象に残った。 またこういった結末は、ストーリーの関係無いのか、 監督独自の発想なども加えられる部分として理解した。 原作の書籍も、新旧の映画作品も、少しずつ違っていて楽しめる。 この比較を楽しむのも、映画の醍醐味かも知れないな。
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